新人議員はIターン移住者、しかも2人 地縁も血縁もなし「よそ者視点で発展に貢献したい」 鹿児島・十島村

AI要約

鹿児島県十島村議会に、地縁も血縁もない移住者の議員が誕生した。竹内功氏(宝島)と埜口裕之氏(中之島)が初めて一般質問に立ち、村の発展に貢献したい意向を示した。

竹内氏は埼玉県出身で、宝島での生産活動に携わり、埜口氏は茨城県出身で中之島での農業・加工に取り組んできた。移住者として地域への貢献を目指している。

竹内氏は住宅政策を重視し、定住環境の整備を、埜口氏は産業振興とスピード感をテーマに取り組む意向を示した。

新人議員はIターン移住者、しかも2人 地縁も血縁もなし「よそ者視点で発展に貢献したい」 鹿児島・十島村

 鹿児島県十島村議会に、地縁も血縁もない移住者の議員が久々に誕生した。竹内功氏(宝島)と埜口裕之氏(中之島)。19日、改選後初の村議会で一般質問に立った2人は、「よそ者の視点で村の発展に貢献したい」と意気込んでいる。

 いずれも4月の村議選で初当選した。竹内氏は埼玉県出身の52歳。2010年、当時は珍しかった離島の求人を見たのがきっかけで宝島に移住し、島ラッキョウ生産やトビウオ漁に携わってきた。埜口氏は茨城県出身の47歳。村のアンテナショップ勤務を経て16年、中之島へ移り住み、島バナナやパッションフルーツの生産・加工に取り組む。

 一般質問で住宅政策を取り上げた竹内氏は終了後、「移住者がしっかりと定住できる環境を整えたい」と意欲を示し、産業振興についてただした埜口氏は「村政にスピード感を求めていく」と強調した。

 村史などによると、同村では1960~80年代に岩手県出身者が議員になった例がある。