愛宕競演場 よさこい祭りに向けて今年から新たな取り組み【高知】

AI要約

高知市内の商店街でよさこい祭りの準備が進む中、愛宕商店街では新たな取り組みが始まった。

愛宕競演場では、募金をしてくれた人にポストカードなどをプレゼントし、資金調達に努めている。

昨年に復活した愛宕競演場は、今年はさらに多くのチームの参加を見込んでいるが、商店街の活動が鍵となる。

よさこい祭りで踊り子たちの舞台、競演場となるのが高知市内各地の商店街です。

このうち愛宕商店街では、今年からある試みを始めていました。

高知市愛宕商店街振興組合の小野大輔代表は、開催まで2か月を切ったよさこい祭りに向けて、6月18日に愛宕競演場実行委員会の矢原道貴委員長と打ち合わせをしていました。

今年から愛宕競演場では、本祭当日に商店街の募金箱に300円以上募金してくれた人に対してお礼としてポストカードやステッカー、バッジなどをプレゼントすることにしています。

6月18日は、ポストカードのデザイン案について話し合っていました。

競演場の運営には人出の費用もかかりますが、経営難に拍車をかけているのが物価高です。

例えば、愛宕競演場独自の黄色の花メダル。 なんと1個あたり約100円も値上がりし、今年は去年より150個少ない400個にせざるを得ませんでした。

実行委員会ではなんとか資金を増やそうと、募金箱を小野さんの店など商店街の2か所に置いています。

さらに、保存してあった40年ほど前の愛宕商店街チームのビンテージ衣装を10着限定で初めて販売することに。既に県外の踊り子などに3着売れたということです。

また、これまで小野さんの店で販売していた愛宕商店街のオリジナルタオルやTシャツなどを今年はよさこい本祭の日に、商店街高架下に設ける販売ブースで積極的に売り出すことにしています。

約500メートルの愛宕競演場は去年、4年ぶりに復活したよさこいの舞台です。

去年は、高校生ボランティアやSNSで全国から集まったボランティア約50人が競演場を運営してくれたおかげで多くの人が踊りを見に愛宕商店街を訪れ、高齢化が進む商店街は賑わいました。

コロナ前まで、愛宕競演場は毎年約200チームが演舞していましたが、去年は160チームほどで、小野さんたちは今年はより多くのチームが踊ってくれることを願っています。

長年続いてきた地域を活気づけるよさこい祭りの灯を消したくない。

熱い思いを持った商店街代表や実行委員会のメンバーたちの活動はこれからが本番です。