「悲劇を2度と起こさない」陸上自衛隊の射撃場での銃撃事件から1年

AI要約

岐阜市の陸上自衛隊の射撃場で発生した発砲事件から1年、死亡した隊員2人の「追悼式」が執り行われました。

事件では隊員2人が死亡し、1人が重傷を負い、犯人は強盗殺人などの罪で起訴されています。

遺族ら60人が参列した追悼式では、隊長が悲劇を繰り返さないようにとの決意を述べました。

「悲劇を2度と起こさない」陸上自衛隊の射撃場での銃撃事件から1年

岐阜市の陸上自衛隊の射撃場の発砲事件から1年、死亡した隊員2人の「追悼式」が執り行われました。

 去年6月、岐阜市の日野基本射撃場で、隊員が小銃で撃たれ、菊松安親1等陸曹(当時52歳)と八代航佑3等陸曹(当時25歳)の2人が死亡、1人が重傷を負いました。

 当時自衛官候補生だった渡辺直杜被告(19)が、訓練中に弾薬を奪おうと考え隊員を殺害するなどしたとして、強盗殺人などの罪で起訴されています。

 射撃場には、菊松さんの元部下で八代さんと同じ部屋で生活していた元自衛官の男性(21)が献花に訪れました。

「とにかくいい人すぎたので。多分自衛隊にかかわった人はみんな嫌いな人1人もいないんじゃないかというくらい、2人とも優しい方だったので」(元自衛官の男性)

 名古屋の陸上自衛隊守山駐屯地で執り行われた追悼式には遺族らおよそ60人が参列し、第35普通科連隊長の佐々木久史1等陸佐が「悲劇を2度と起こさないという決意で隊務に邁進してきた」などと、追悼の辞を述べたということです。

 渡辺被告の父親は支援団体を通し、「息子との面会も叶わず、進展がないままです。亡くなられた方々のご冥福を祈ることしかできません」と、コメントしています。