「塩分取り過ぎ」住民多い岐阜・東濃地域 塩分おいしく減らす商品紹介、スーパー買い物客に啓発

AI要約

岐阜県東濃地域で塩分過多の傾向が強いため、減塩と野菜摂取を呼びかけるキャンペーンが始まる。

県民栄養調査によると、東濃地域の塩分摂取量は県平均を上回り、健康な成人の目標値を超えている。

キャンペーンでは減塩商品の普及や野菜摂取量増加を促進し、地域住民の食生活改善を支援する取り組みが行われる。

「塩分取り過ぎ」住民多い岐阜・東濃地域 塩分おいしく減らす商品紹介、スーパー買い物客に啓発

 岐阜県多治見、土岐、瑞浪市の保健センターと県東濃保健所、バローホールディングス(HD)は共同で、減塩と野菜摂取を呼びかけるキャンペーンを8日、多治見市根本町のバロー根本店など3店舗で始めた。9日まで。東濃地域は塩分を取り過ぎている人が多いとされることから、栄養バランスの取れた食事を呼びかけ、減塩商品の普及を図る。

 2022年度の県民栄養調査によると、東濃は県内では飛騨に次いで塩分過多の傾向が強い。健康な成人が目標とする1日の塩分摂取量は男性7・5グラム未満、女性は6・5グラム未満とされるが、同調査では東濃圏域の男女合わせた20歳以上の平均値は9・4グラムで、県内全体の平均の9・1グラムを上回る。

 キャンペーンは今年で2回目。バロー根本店では即席スープなど減塩商品の売り場を設けたほか、食品メーカーの協力で減塩のだしを使ったみそ汁の試飲を行った。ボランティアの食生活改善推進員は減塩食品に関するアンケートを行い、来年度以降の活動に役立てる。また、野菜の摂取量も増やしてもらうため、委員らがまとめた、冷凍食品の野菜を使用したレシピを買い物客らに配布した。野菜ジュースの試飲もあった。

 多治見市保健センターの続木咲子管理栄養士は「塩分をおいしく減らす方法は数多くある。無理なく実践してほしい」と話した。

 キャンペーンはバロー土岐店、同瑞浪中央店でも実施。食品メーカー4社の減塩商品などが当たる抽選もある。