【独自】社内規定に違反し現場責任者不在 大阪の造船所爆発事故 業務上過失致傷容疑も視野に捜査

AI要約

大阪市西成区の造船所で修理作業中に船が爆発し、7人がケガをした事故。火災の原因は溶接の火花が油に引火した可能性あり。

造船所では現場の監督責任者が不在で社内規定に違反する作業が行われていたことが判明。

警察は業務上過失致傷の疑いを調査中。

【独自】社内規定に違反し現場責任者不在 大阪の造船所爆発事故 業務上過失致傷容疑も視野に捜査

 大阪市西成区の造船所で修理作業中に船が爆発して炎上し、7人がケガをした事故で、7日、造船所の関係者が読売テレビの取材に応じ、当時船内では、社内規定に反して、現場の監督責任者が不在だったほか、火花が出る溶接作業の近くで、引火する可能性がある油を使う作業をしていたことを明らかにしました。火災の原因は溶接の火花が油に引火した可能性があり、警察は業務上過失致傷の疑いも視野に捜査しています。

 火災があった、大阪市西成区の造船所「新来島サノヤス造船大阪製造所」では7日朝から警察が現場検証を行っています。

 消防などによりますと6日午後2時半ごろ、「船が爆発して燃えている」と通報があり、火は2時間あまりで消し止められましたが、船内にいた10~30代の作業員など7人が軽いケガをしました。船内では作業員が修理のため、溶接作業を行っていたということです。

 造船所の関係者は7日、読売テレビの取材に応じ、火気作業を行う際には引火性のものを近くに置かないよう指導していたにもかかわらず、事故当時、火花が出る溶接作業の近くで、灯油がついた布を使ったエンジンの洗浄作業を同時に行っていたということです。また、現場の監督責任者は事故当時、別の工場にいたということです。これらは社内の規定に違反しているということです。

 警察は、溶接作業で出た火花が油に引火し、爆発を引き起こした可能性があるとみて、業務上過失致傷の疑いも視野に詳しい状況を調べています。