ムスリム土葬墓地計画、大分県日出町長「条例で要件を満たせば許可せざるを得ない」…町議会で答弁

AI要約

大分県日出町で、ムスリムの土葬墓地建設計画について町長が法令に基づいた判断を行っていると述べた。

ムスリム協会が町有地に79区画の土葬施設を計画しており、町は計画が基準に適合しているとして準備を進めている。

一部の町民や隣接する市民からは水質汚濁への懸念などがあり、対立が生じている。

 大分県日出町で建設が計画されているイスラム教徒(ムスリム)の土葬墓地について、本田博文町長は6日の町議会一般質問で「条例で、要件を満たせば許可せざるを得ない仕組みになっている」と述べ、法令に基づいた判断を行っているとの考えを示した。

 墓地を巡っては、同県別府市の別府ムスリム協会が同町南畑の町有地約4950平方メートルに79区画を備えた土葬施設の建設を計画。町は墓地に関する条例の基準に計画が適合しているとして、協会との土地の売買契約に向け準備を進めている。ただ、一部の町民や隣接する杵築市民からは、水質汚濁への懸念などを理由に反対する声も出ている。

 一般質問で土葬墓地の必要性や建設の利点について問われた本田町長は「申請に基づき条例を踏まえて審査するのが許可権者の仕事。町に(土葬墓地が)必要かどうかや、メリットがあるかどうかは、許可審査にあたって考慮の中に入れていない」と説明した。