ウニ養殖に役立てて 富山中・横浜中RC、氷見高にろ過装置寄贈

AI要約

富山中ロータリークラブなどが氷見高校に冷却殺菌ろ過ユニットを寄贈し、駆除ウニの食用化に向けた養殖実験を支援した。

装置を用いることで、安定した環境で養殖が可能となり、季節を問わずウニの身を増やすことができる。

設備が復旧した県栽培漁業センターでの取り組みと並行して、同校でも実験が進められる。

ウニ養殖に役立てて 富山中・横浜中RC、氷見高にろ過装置寄贈

 駆除ウニの食用化に向けた養殖実験に役立ててもらおうと、富山中ロータリークラブ(RC)などは5日、取り組みを進める氷見高校に冷却殺菌ろ過ユニット1台を寄贈した。同校海洋科学科の生徒が県栽培漁業センター(同市姿)で行うのと並行して、学校でも安定した環境で養殖ができるようになる。

 富山中RCと、友好クラブの横浜中RCが被災地を支援しようと共同で贈った。海水のろ過や殺菌水の精製ができる。水温を一定に保て、季節を問わずウニの身を増やすことができるという。近く運用を始める同校の艇庫(同市鞍川)に水槽とともに設置し実験に取り組む。

 艇庫前で寄贈式があり、両RCの会長が同科3年の草山惺仁(せいと)さんと仲谷陸來さんに目録を手渡した。2人は「装置を活用し、もっといいウニをつくりたい」と話した。装置は約100万円。両RCは2026年度まで毎年支援を続ける。

 能登半島地震の影響で県栽培漁業センターの取水ポンプが故障し、ウニが全滅する被害が出た。設備は復旧している。