御神輿の修繕完了 2022年豪雪で損壊 福島県南会津町の広瀬神社 9月「古町のまつり」通常開催

AI要約

福島県南会津町古町の広瀬神社の御神輿が、2022年2月の豪雪で損壊したが修繕を終えてお披露目された。

町指定重要無形民俗文化財「古町のまつり」が4年ぶりの通常開催となるため、規模を縮小して行われることが決定した。

広瀬神社例大祭御神輿渡御を成功させるため、関係者が協力し、古町のまつりの伝統を守ろうとしている。

御神輿の修繕完了 2022年豪雪で損壊 福島県南会津町の広瀬神社 9月「古町のまつり」通常開催

 2022(令和4)年2月の豪雪で損壊した、福島県南会津町古町の広瀬神社の御神輿(おみこし)が1日、修繕を終えてお披露目された。新型コロナウイルス感染拡大と御神輿損壊のため、規模を縮小して行われてきた町指定重要無形民俗文化財「古町のまつり」が9月14、15の両日に4年ぶりの通常開催となる。伝統の広瀬神社例大祭御神輿渡御実施に向け、地区の関係者が思いを一つにした。

 2022年2月の豪雪により、広瀬神社の本殿が倒壊。中にあった御神輿も屋根がつぶれ、胴がゆがむなどの被害を受けた。御神輿の修繕はいわき市の福住に依頼。神社の阿久津和正宮司は「素晴らしい出来上がり。装飾も以前より良くなった。多くの人の支援に感謝したい」と話した。

 1日に御神輿修繕落慶式が行われた。御神輿がお披露目され、河村政朋区長が「本殿の倒壊をぼうぜんと見上げたことを覚えている。今年は4年ぶりの御神輿渡御を成功させよう」とあいさつした。引き続き阿久津宮司が神事を執り行った。

 古町のまつりは、1681(天和元)年、当時の郷頭・佐野外記盛常が、京都の祇園祭の形式を取り入れて実施したのが始まりといわれる。会津田島祇園祭とともに、郡内2代祭礼の一つとして知られている。1982(昭和57)年に町指定重要無形民俗文化財に指定された。

(会津版)