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夏本番を前に盗まれたエアコン室外機 福岡・糸島市で被害11台 高騰する金属狙いか
福岡県内では夏日が相次ぎ、本格的な夏の到来を感じさせる。
一方、エアコンの室外機が窃盗被害に遭っており、銅やアルミの高騰による換金目的が背景にある。
警察はセンサーライトや防犯カメラの設置を呼びかけている。
![夏本番を前に盗まれたエアコン室外機 福岡・糸島市で被害11台 高騰する金属狙いか](/img/article/20240603/665d8839bde1e.jpg)
福岡県内では3日、大牟田市で26.8℃、久留米市で25.8℃など、各地で夏日となり、本格的な夏が近づいています。
今後、暑さが本格化していく中、エアコンは生活に欠かせない必需品ですが、今、室外機を狙った窃盗が相次いでいます。
◆記者リポート
「糸島市内の公民館です。ここにあったはずの室外機がなくなっています。コードの部分をよく見ると、はさみのようなもので切られたあとが残っています」
狙われたのは、エアコンの室外機です。
地域の自治会長によると、福岡県糸島市芥屋の公民館では5月26日、設置されていた室外機4台のうち1台が盗まれているのが見つかりました。
◆芥屋区自治会長 中村進さん
「腹立たしい、『なんで?』っていう感じ。警察もすぐ来て『お宅もですか』と」
警察によると、糸島市内だけで5月までにエアコンの室外機合わせて11台が盗まれていて、別荘や空き家に企業の保養所など、人目につきにくい場所を中心に狙われたということです。
◆記者リポート
「福岡市東区です。建物の裏、このような影に隠れた場所で犯行は行われました」
さらに、福岡市東区箱崎ふ頭では5月29日、会社の事務所の室外機を盗もうとした77歳の無職の男が現行犯逮捕されました。
◆室外機を盗もうとした男
「盗んだ室外機を売って、お金にしようと考えました」
室外機は、換金目的で狙われていました。
福岡市内にある家電販売店の協力を得て室外機を解体するとその中に、「換金目的」とされる秘密がありました。
◆カノデンキ 古藤充社長
「コンプレッサーと言って、ここでガスを温めたり冷やして暖房と冷房を切り替えるけど、これも銅でできている。ずらっと銅管がいっぱいある」
室外機に使用されている大量の銅。銅の取引価格は高騰していて、8年前に比べると約3倍の価格になっています。
さらに室外機には銅以外の金属も使用されているといいます。
◆カノデンキ 古藤充社長
「これも銅、ここはアルミ。アルミも結構高値。(エアコンの)定価が100万円だったら、60万円くらいが室外機の値段。それだけ鉄とかいっぱい使っている」
本格的な夏が近づく中、暑さをしのぐためには欠かせないエアコン。
警察では、センサーライトや防犯カメラなどを設置し、注意するよう呼びかけています。