LRTにロボット乗車、弁当をお届け 宇都宮大が実証実験

AI要約

宇都宮大工学部が行った実証実験では、次世代型路面電車(LRT)と自律走行ロボットを組み合わせて自動配送を行い、関係者による見守りも行われた。

実験の目的は、バリアフリーなLRTを活用して、宇都宮と芳賀両市町の経済交流を促進させることであり、今後5年かけて実用レベルの技術に高めていく予定。

実験では高さ約1メートルの電動ロボット2台が使用され、障害物を検知しながら目的地まで自律走行。ロボットは早朝や深夜の公共交通が少ない時間帯に活躍する可能性がある。

LRTにロボット乗車、弁当をお届け 宇都宮大が実証実験

 次世代型路面電車(LRT)と自律走行ロボットを組み合わせ、自動配送する宇都宮大工学部の実証実験が1日、宇都宮、芳賀両市町の沿線で行われた。LRTを貸し切る初のケースとなり、関係者はロボットに付き添って見守った。

 バリアフリー化されロボットも乗降しやすいLRTを活用し、両市町の経済交流を促進させることなどが目的。同大は今後も実験を続け、5年間で実用レベルの技術に高めることを目標としている。

 ロボットは四輪の電動台車型の2台。いずれも高さ約1メートル、重量約70~80キロ。障害物を検知し、目的地まで自走する。

 この日はJR宇都宮駅ビルで2台に弁当が積まれ、近隣停留場から芳賀町のかしの森公園までLRTに乗車。進む方向を見失う場面もあったが、目的地の同公園に約1時間半かけて到着した。

 同大工学部教授の尾崎功一(おざきこういち)教授(56)は「公共交通の利用客が少ない平日の早朝、深夜などの時間帯が物流に役立ってほしい」と話していた。