「用水路の事故、なぜ多い?」岡山市だけで8年間に542件 特に「6月以降は要注意」の理由とは【岡山】

AI要約

岡山市では高齢者を中心に夕暮れから夜間にかけて用水路への転落事故が多発しており、未柵の用水路に注意が必要である。

農業が盛んだった過去の影響で岡山市内には未整備の用水路が残存し、特に田に水を入れる時期には転落の危険性が高まる。

岡山県警交通企画課は自宅から1~2kmの距離からの転落事故が多いことを報告しており、夜間や雨天時のライト点灯と進路確認を呼びかけている。

「用水路の事故、なぜ多い?」岡山市だけで8年間に542件 特に「6月以降は要注意」の理由とは【岡山】

■用水路への転落事故 特にどの時間帯が多い?

岡山では、これまでも「数が多い」と問題になってきた用水路への転落事故。

岡山市によりますと、岡山市内で平成27年(2015年)8月~令和5年3月(2023年)までに発生した転落事故542件を分析すると、高齢者の割合が59%と多く、夕暮れから夜間にかけての事故が多くなっています。

■なぜ岡山でこんなに事故が多いのか

もともと農業が盛んだった岡山では、農地が住宅地などに整備されたあとも、水の供給や雨水の排水のため用水路がそのまま残され、用水路が多いという背景があります。

これからのシーズンは、田に水を入れるため用水路の水かさが増え、転落した場合の危険性が高くなるといいます。

そのため岡山市は啓発チラシを作成し、注意を呼びかけています。

■どうすれば用水路事故から命を守れるか

啓発チラシの画像にあるように、柵のない用水路が多く、特に(1)~(5)のような用水路は注意が必要です。

(1)「狭い道路に隣接する」用水路

(2)「交差点の進行方向にある」用水路

(3)「進路上にある」用水路

(4)「同じ方向の道路をつなぐ橋にある」用水路

(5)「カーブの外側にある」用水路

岡山県警交通企画課によりますと、「転落事故は自宅から1~2kmが多く、夜間が多い。特に雨の夜は視界が悪くなることから、慣れた道でも必ずライトを点け、進路の安全を確認して」と呼びかけています。