銀座の“ホテル銀座”エリアに「ザ ロイヤルパークホテル 銀座6丁目」開業。モダンボーイ&ガールな意匠、ランチ1000円の洋食屋も

AI要約

三菱地所ホテルズ&リゾーツは、「ザ ロイヤルパークホテル 銀座6丁目」を開業した。新しいホテルは銀座の個性を反映させたデザインで、街の魅力を楽しむプレミアムな宿泊体験を提供する。

ホテル内では、特徴的な飲食店やポップで華やかな客室が展開されており、銀座の歴史や文化を現代風にアレンジしたエンターテイメント空間が広がっている。

三菱地所ホテルズ&リゾーツは今後も都市型ホテル展開を進め、さまざまなブランドを通じてファンを獲得していく方針であり、銀座6丁目に新たな存在感を示している。

銀座の“ホテル銀座”エリアに「ザ ロイヤルパークホテル 銀座6丁目」開業。モダンボーイ&ガールな意匠、ランチ1000円の洋食屋も

 三菱地所ホテルズ&リゾーツは、「ザ ロイヤルパークホテル 銀座6丁目」(東京都中央区銀座6-16-14)を5月30日に開業した。

 開業前日に報道向けの内覧会が開催されたので、その様子をレポートする。場所は、歌舞伎座のある都営浅草線東銀座駅近くの昭和通り沿い。

 ロイヤルパークホテルズには「ザ(The)」を冠するブランドラインが3つあり、そのなかで「ザ ロイヤルパークホテル」は、街の個性を反映させたデザインを取り入れ、泊まり心地を追求するフルサービスタイプではないプレミアムな宿泊主体型のブランドだ。

 銀座には今回の開業で、3ブランド4ホテルの展開になり、三菱地所ホテルズ&リゾーツ 水上専務取締役は内覧会で、「今後1都市にマルチブランドで出店することになると考えている。2030年代前半には、客室規模で現在の倍となる約1万室を達成していきたい」と語っている。

 コンセプトは「GINZA POP」としていて、かつて銀座で流行の最先端だった「モダンボーイ&ガール」から着想したという、レトロとモダンを融合させた独特な意匠が随所に見られる。色使いも歌舞伎の常識幕から着想を得たハデなカラーを大胆に使っている。

 1階にはレストラン「洋食屋 銀座ランプ亭」が入り、朝食、ランチ、ティー、ディナーとオールタイムで対応する。席数は84席。洋食といってもフレンチとかイタリアンではなく、ハンバーグやナポリタンスパゲッティ、オムライスなどの、いわゆる日本独自の街の洋食屋を目指したメニューになる。お米は釜で炊き、朝のビュッフェでは、各種具材を入れて握ってくれる「おにぎりオーダー」コーナーを作るなど、ほかにはない特色を出している。

 バーとして2階に「木挽(こびき)町クラブ」が入るが、ちょっとめずらしいスナック形式をとっていて、ママがいるスタイルでの営業。国産ウイスキーを中心に揃えていて、席数は19席。

 また、地下1階に大浴場も用意(男女とも)されていて、宿泊者は無料で利用することができる。

■ グリーン系・柿色系の色合いが新鮮な印象の客室はスイート含む273室

 3~15階の客室もこれまでにないグリーン系と柿色系の2タイプの、ビビッドなアクセントカラーを大胆に使ったポップなデザインとなっていて、室内に入ると若々しい高揚感がある。過不足のない広めで機能的な室内だ。大浴場が用意されているため、シャワーのみのタイプも多くなっている。

 タイプは、スタンダードダブル(2名、21.4m2)84室、コーナーダブル(2名、29.9m2)12室、スタンダードキング(2名、25.6m2)13室、スーペリアキング(2名、25.6m2)38室、スタンダードツイン(2名、21.5~24m2)38室、スーペリアツイン(2名、25.6m2)48室、スーペリアツイン(3名可能、25.6m2)11室、コーナーツイン(3名、28.8m2)12室、デラックスツイン(3名、35.8m2)1室、コーナーデラックスツイン(3名、38.2m2)12室、スイート(4名可能、67m2)1室、ユニバーサルツイン(2名、25.6m2)3室の合計273室となっている。

■ 水上専務「銀座の“ホテル銀座”と言えるエリアで存在感を示す」

 内覧会冒頭のセレモニーでは、三菱地所ホテルズ&リゾーツ 専務取締役の水上義之氏が登壇し、1月に社名をロイヤルパークホテルズ&リゾーツから三菱地所ホテルズ&リゾーツに変更したことを報告し、成長戦略について説明した。

「ザ ロイヤルパークホテル 銀座6丁目」はグループとしては24棟目となり、2011年から始めた「ザ」シリーズが近年急速に出店スピードを加速しているとのことで、都市型ホテルチェーンとして大都市圏を中心にして、北の札幌から南の沖縄まで大都市圏はもう出店済みであると説明。今後は、マルチブランドで出店していき、それぞれのブランドの特徴を活かしたもてなしで、ファンを獲得していきたいと話した。

 この「ザ ロイヤルパークホテル 銀座6丁目」が建つエリアは近年ホテルの開業がとても多く、すぐ裏手には「ドーミーインPREMIUM銀座」が、昭和通り側の向かいに「ACホテル・バイ・マリオット東京銀座」があるなど、ホテルがひしめきあっている。

「まさに銀座のホテル銀座と言えるこのエリアで、しっかり存在感を示すことが重要と考えている。ザ ロイヤルパークホテル 銀座6丁目は、今までのロイヤルパークにはない、銀座周辺エリアにもない魅力的なホテルに仕上がった。ぜひ体感していただければとうれしい」(水上氏)

 続いて、三菱地所ホテルズ&リゾーツ プロジェクト推進部長の椋木浩平氏が、「ザ ロイヤルパークホテル 銀座6丁目」のコンセプト「GINZA POP」に“弾ける”や“流行”の意味を持たせていることなどを説明した。

 銀座という街が常に新しい時代のスタイルを世の中に発信をしていく場として、西洋のさまざまな文化を取り入れながら独自にアレンジして、新たな文化を生み出してきた歴史を紹介しつつ、そうした銀座らしさに加え、レトロとモダンがともにあるような世界観やデザインも「GINZA POP」という言葉に込めているという。

 また、銀座の銀杏と柳、歌舞伎座の定式幕のカラーから発想を得た、華やかな色と柄のデザインがホテル内に取り入れられていて、「銀座の歴史であったり、さらに新しい文化を次々と生み出してきたワクワク感というものを、このホテルで体験していただけたらと思います。“街と、もてなす”を掲げるザ ロイヤルパークホテル 銀座6丁目で、記憶に残る宿泊体験を提供していきたいと思います」と語った。

 さらに、ザ ロイヤルパークホテル 銀座6丁目 総支配人の小林義和氏がホテルの詳細を説明、最後に「銀座に繰り出すときのワクワク感を大切に、ウキウキしながらポップに弾けるように遊びに行ける。そんな元気いっぱいのホテルにしていきたい」と抱負を述べていた。

 アクアプランネット 常務取締役の山﨑 剛氏は、レストラン「洋食屋 銀座ランプ亭」とバー(スナック)「木挽町クラブ」の説明をしたなかで、「洋食と銘打っていますが、いわゆる日本の街の洋食屋。スナックも日本の文化。日本独自の食文化を世界に打ち出していきたい。日常使いができる、本当に地元の人からも愛されるそういった店作りを目指します。レストランのランチは基本的には1000円で、高くても1500円までで楽しめます」と語っていたのが印象的だった。