仙台・一番町四丁目商店街で9月から夜のイベント 飲食物ブースを配置、若者が楽しめる空間へ

AI要約

 仙台市青葉区の一番町四丁目商店街で初の夜間集客イベントが開催されることが決定。

 イベント名は「Bang BAR SENDAI」で、欧州の軽食喫茶店をイメージ。

 新型コロナ禍や若い世代の来客減少といった課題に対応し、夜の観光に新たなコンテンツを提供する取り組み。

仙台・一番町四丁目商店街で9月から夜のイベント 飲食物ブースを配置、若者が楽しめる空間へ

 仙台市青葉区の一番町四丁目商店街の市道(東一番丁通、全長377メートル)で9月、夜間の集客イベントが初めて開催されることが28日、分かった。商店街振興組合や仙台三越でつくる実行委員会が主催。多様な飲食物を提供する複数のブースを配置し、若者や付近で働くビジネスパーソンが楽しめる空間を創出する。

 イベント名は「Bang BAR SENDAI(バンバルセンダイ)」。英語のBangには「晩」、一番町の「番」のほか、はじけるようなおいしさ、にぎわいといった意味を込め、欧州の軽食喫茶店「バル」のように多くの人に親しまれることを目指す。

 開催時期は9~11月の各月1回で、それぞれ2~3日間を想定する。各月とも週末を絡める方向で、具体的な日時や出店事業者は今後詰める。

 実施範囲は検討中。幅15メートルの歩道のうち、中央部の5メートルに飲食などのブースやイス、テーブルを並べてくつろげるようにする。

 開催時には人の流れなどのデータを収集。来場した年代や集客の状況、商店街での夜間イベントの課題を検証する。

 新型コロナウイルス禍の収束後も人出が戻らず、若い世代の来客が減少しているという課題を抱える中、商店街振興組合などは打開策の議論を重ね、独自のコンセプトを固めた。

 実現すれば、仙台の弱点とされる夜の観光に新たなコンテンツが加わることになる。実行委の関係者は「まずは地元の人に来てもらい、ゆくゆくは観光客誘致にもつなげていきたい」と話した。