ヤマハの最新e-bikeを横浜の街中で体験乗車できる! 新拠点「E-Ride Base(イーライド ベース)」誕生

AI要約

ヤマハ発動機が横浜にオープンする「Yamaha E-Ride Base」は、e-bikeの体験を提供する施設で、ポート、シアター、ラボ、ラウンジなどのエリアを備える。

施設ではe-bikeの無料体験やガイドツアーが可能であり、様々なタイプのe-bikeを30台用意している。また、ラボでは電動アシスト自転車関連の体験もできる。

オープン記念イベントや、ヤマハのブランド拠点としての意義も説明され、新しいファン獲得と楽しさを提供することが強調されている。

ヤマハの最新e-bikeを横浜の街中で体験乗車できる! 新拠点「E-Ride Base(イーライド ベース)」誕生

 ヤマハ発動機は、横浜シンフォステージにオープンする「Yamaha E-Ride Base(ヤマハ イーライド ベース)」の報道向け内覧会を実施した。

 この施設は同社の認知と共感獲得に向けたブランド発信を目的としたもので、スポーツ系電動アシスト自転車、いわゆる「e-bike」を常設展示するとともに、試乗による体験機会を提供する。開業日は6月6日。

Yamaha E-Ride Base

所在地:神奈川県横浜市西区みなとみらい5-1-2 横浜シンフォステージ イーストタワー

営業時間:

[夏期(3月~11月)]10時~19時

[冬期(12月~2月)]10時~17時

休館日:毎週火曜、毎月第1・第3月曜

入場:無料

 館内にはe-bikeの貸出、体験のエリアとなる「PORT(ポート)」のほか、180度、20×3.5mのスクリーンを持つ「THEATER(シアター)」、同社の創造性を体感する「LAB(ラボ)」、くつろぎとコミュニケーションを提供する「LOUNGE(ラウンジ)」を用意する。

 ポートではこの施設のメインとも言える「e-bike乗車体験」が楽しめる。これはガイドなしで自由に横浜の街を走ることができるもので、約30分という制限はあるものの手軽にe-bikeの魅力に触れることが可能。随時行なわれているが貸出状況によってウエイティングが発生することがあるため、事前予約がオススメ。

 体験できるe-bikeは、フラグシップとなるマウンテンバイク「YPJ-MT Pro」と「YPJ-XC FinalEdition」、オンオフを問わず快適なグラベルバイク「WABASH RT」、日常ユースからスポーツライドまで幅広くこなす「CROSSCORE RC」の4タイプ。全カラー、全サイズの合計30台を用意している。

 もう1つが事前予約制となる「eBike横浜ガイドツアー」。これはガイドと一緒に横浜の街をめぐるもので約90分。今のところ6月8日、6月15日、6月22日、6月29日と毎週土曜に設定されているが、要望が多ければ回数や曜日を増やすことも検討していくという。申し込みはWebページから行なうことができ、予約は6月3日から開始する。

 なお、試乗できる車種は身長などを考慮してスタッフが選定するとのこと。また、乗車体験、ガイドツアーともに無料となっているが16歳以上が対象となっており、18歳未満の場合は保護者の同意が必要となる。

 ラボでは電動バイクを展示するほか、電動アシスト自転車の技術を使ったアシストタイプの車いすやフル電動車いすの体験乗車が可能。世界初の電動アシスト自転車PASの礎となった開発車両もみることができる。

 ラウンジにはお茶カフェを用意。電動アシスト自転車のドライブユニット生産工場のある静岡県周智郡森町産の水出し緑茶と、浜名湖名産のうなぎパイで知られる「春華堂」とのコラボによるモビリティサブレを提供。オリジナルグッズの販売も行なう。

 シアターには20×3.5m、180度の大スクリーンとともにヤマハ製の7.2chスピーカーを設置。迫力ある映像とサウンドが楽しめるほか、ミーティングやワークショップなど多目的ホールとしての利用も。詳細は未定ながらオフィシャルパートナーでもあるプロサッカーチーム「ジュビロ磐田」のライブビューイングなども想定しているという。

 オープン記念として各種イベントを予定している。特に6月6日、8日、9日には、森町の特産品であるとうもろこし「甘々娘(かんかんむすめ)」を先着500名にプレゼントする。当日はこの甘々娘を朝3時ごろから収穫、糖度が18~20度と高く、生でも食べられる朝採れの新鮮なものが配布されるとのこと。

■ 首都圏に出店する初のブランド発信基地

 内覧会に先立ち、ヤマハ発動機 執行役員 クリエイティブ本部長の木下拓也氏が企業紹介とともに、このブランド拠点の設置について説明した。

 電動アシスト自転車は、ヤマハ発動機が1993年に世界初となる電動ハイブリッド(アシスト)自転車「PAS(パス)」を発売したことからスタートし、現在では世界的にみると4兆円規模の市場まで成長。日本ではこの10年ほどで50ccのいわゆる原付バイクの需要と入れ替わったと説明。その背景には単純な移動手段としてだけではなく操る楽しさ、走る気持ちよさといった部分が多くの利用者に広がっているのではと推察した。

 E-Ride Baseについては、同社にとって首都圏に出店するブランド発信基地としては初の試みで、「新しい交流でe-bikeと遊びのアップデート」「新しいファンを作る」の2つが目的だという。電動アシスト自転車は「“環境に優しい”“楽しそう”“わくわく”“アウトドアのハードルを下げる”」ものの、「体験しないと分からない部分が多くある」ことから、こうした場を設けたと説明。

「皆さんが生活を楽しむ、もしくは生活を便利にする、もしくはもっと新しい製品で今までできなかったことができるようになる。人間の力をアシストするというコンセプトをもとに皆さんと一緒にやっていきたいと思っています」と締めくくった。

 続いてクリエイティブ本部 ブランドマーケティング部 ブランド発信戦略グループ 横浜Yamaha E-Ride Baseマネージャーの橋本耕氏が登壇。施設の全体的なイメージとしては森をフィーチャーしており、ウェルカムエリアから入ってシアター、ポート、ラボ、ラウンジにいたると概要を説明。「当社の製品は今回のこのe-bike以外も、どれも絶対乗れば楽しい」としつつも、体験はハードルが高いと話す。

 しかし、e-bikeの場合は自転車であることから多くの人が問題のないスキルを有しており、「これも乗ればめちゃくちゃ楽しい。ここで新たなファンを掴んで、そこからまた我々のこういう楽しい世界に誘っていきたい」と述べた。