「夢のまた夢」だと思われた“ジャグジー”の使い道は無限大! 戸建てならではの楽しみを徹底解説!

AI要約

建築家・内山里江氏が間違った常識による家づくりの失敗を指摘。最新刊『家は南向きじゃなくていい』からの具体的な方法を連載。

ジャグジーが豪華な贅沢品ではなく、リーズナブルな日用品として家族全員が一年中楽しめる理由。

ジャグジーを取り入れたプラン例や、敷地面積に制限のある場合でも実現可能な方法について具体例を示す。

「夢のまた夢」だと思われた“ジャグジー”の使い道は無限大! 戸建てならではの楽しみを徹底解説!

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人生でいちばん高価な買い物、マイホームをせっかく建てたのに、「こんなはずじゃなかった」と後悔する人があまりに多いのはなぜなのか? 気鋭の建築家・内山里江氏は言います。

「日本人が家づくりに失敗する最大の理由は、たとえば『家は南向きじゃなきゃダメ』とか『窓は大きいほうがいい』といった『間違った常識』によるものです。私は本書でそうした間違った常識をすべてひっくり返します」

内山氏の最新刊『家は南向きじゃなくていい』から、間違いだらけの家づくりをしないための方法を連載形式でお届けします。

前編記事<家族で温泉旅行に行くことを考えたら…自宅ジャグジーは「贅沢品」ではなく、リーズナブルな日用品>

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 夏はプールがわりに使い、冬は露天風呂のように使えるため、一年中楽しめるのもジャグジーのよいところです。ごく稀に自宅にプールをつくる人もいますが、夏場しか使えないうえ、建築費やランニングコストがかなりかさむため、かなり余裕のある豪邸や別荘のようなおうちでない限り現実的ではありません。

 ジャグジーなら大人も子どもも一年中活用でき、来客にも楽しんでもらえます。特に子どもは水遊びが大好きですから、ジャグジーのあるおうちに子どもがやって来ると、一日中そこで遊んでいます。

 「ジャグジーのあるおうち」というと非常に贅沢感と憧れ感がありますが、実現はそんなに難しい話ではないのです。

 また、敷地面積にそこまで余裕がなくてもテラス&ジャグジーを叶えることは可能です。

 京都で、ご夫婦とお子さんひとりの2階建てのおうちを建てたことがありました。テラス部分も含め、1階と2階を合わせて24.2坪(79.91平方メートル)でしたが、リビングを19畳とったうえでテラスとジャグジーも実現しました。正直、敷地に余裕はありませんでしたが、建て主の強い希望があれば、なんとか実現する方法を見つけるのが私たちプロです。

 100平方メートル前後の面積でジャグジー付きのテラスがあるマンションなどまずあり得ませんので、このようなカスタマイズ性の高さは戸建て住宅の魅力の一つでもあります。