総合リーダーのカルボーニがクイーンステージを制す!|ツアー・オブ・ジャパン富士山

AI要約

第6ステージの富士山ステージはクイーンステージとして注目を集め、ジョバンニ・カルボーニが総合成績で2分以上のタイム差をつけて独走勝利を収めた。

逃げ集団が形成される中で中間スプリントポイントでは激しいアタックや競り合いが繰り広げられ、寺田吉騎がポイント賞を獲得するなど、展開に変化が見られた。

気温の高い中でのレースや山岳コース、ペース配分など様々な要素が絡み合い、競技の厳しさが感じられるステージとなった。

総合リーダーのカルボーニがクイーンステージを制す!|ツアー・オブ・ジャパン富士山

5月19日から26日にかけての8日間・8ステージにて開催されているツアー・オブ・ジャパン2024。大会6日目となる24日は静岡県小山町にて第6ステージとして今大会のクイーンステージとなる富士山ステージが開催された。総合リーダージャージを着用したジョバンニ・カルボーニ(イタリア、JCL TEAM UKYO)が独走でフィニッシュし、クイーンステージを制し、カルボーニは総合成績で2位以下に2分以上のタイム差をつけ、次の相模原ステージに臨むこととなった。

5月19日から26日にかけての8日間・8ステージにて開催されているツアー・オブ・ジャパン2024(以下、TOJ)。大会6日目となる24日は静岡県小山町にて第6ステージとして今大会のクイーンステージとなる富士山ステージが開催された。

TOJ全8ステージの中で最もタイム差がつくのがこの富士山ステージ。ステージレースの中で最も厳しいステージに与えられるクイーンステージの称号。TOJにおいてこの称号を与えられているのが富士山ステージだ。前日の信州飯田ステージでは総合成績としては大きな動きがなく、この富士山ステージでどのような動きとなるのか注目された。

レースはリアルスタート直後からシマノレーシングが中間スプリントポイントを狙う寺田吉騎(シマノレーシング)をアシストする形で先頭に送り出しし、その動きに数名の選手が追走。バイクトラブルなどもあり、最終的に以下の5名の選手が逃げ集団を形成する。

5名の選手は協調しながら逃げ続け、1分弱のタイム差をもって周回コースの2周目に設定された中間スプリントポイントを迎える。ローテーションの順番を少し変えるような動きを見せながら各選手が警戒する中、カバナがアタック。さらにカバナのアタックにしっかりと反応した寺田が1回目の中間スプリントを1着で通過し、カバナ、ウォーカーの順で通過する。一方メイン集団は総合リーダーチームであるJCL TEAM UKYOがコントロールする。

4周回目に設定された2回目の中間スプリントポイントに向けて5名が逃げる中、山口が少し遅れては戻るような動きを見せ、さらにコース西側にあるオカムラ御殿場工場からの上り区間でカバナがアタック。この動きにすぐに追走に入ったのはトネアッティ。寺田は少し車間を開けて追走し、ウォーカーも追走、山口がこのタイミングで少し遅れる。

選手たちは補給所でボトルを受け取っては水を体にかけるなど、気温がかなり高い中でのレースに。4名の選手たちは中間スプリントに向けた動きを優先するカバナ、寺田と、アスタナの2名で少し協調が崩れる場面も。ペースが少し落ちたこともあり山口も逃げに復帰する。下り区間では寺田とカバナがローテーションの順番を入れ替え、中間スプリントポイントに向けてお互いが意識しているのがわかる場面も。

アスタナ勢がペースをコントロールし、スプリント間際になると寺田とカバナを前に出す。寺田が先頭でカバナの動きを見る中、残り100mあたりでカバナがアタックし、カバナ、寺田、山口の順で通過。この時点で寺田がポイント賞のポイントを8点加算し、わずか1点ではあるものの、再びカルボーニからポイント賞ジャージを奪い返すことに成功する。

寺田は中間スプリントを終えたタイミングで先頭から離脱、先頭は4名に。周回コースの西側を勝負の舞台となるふじあざみラインへと向かう中、カバナが先頭を牽く意思を見せなくなると、ウォーカーが単独でアタック。さらにトネアッティも抜け出してアスタナの2名が先頭に立ち、ふじあざみラインへと向かう。一方、ふじあざみラインへのコースも上り坂となっている関係で、プロトンでも勝負が始まる。