イタリア人「とても美しくて驚いた」 日本で目を奪われた光景とは

AI要約

イタリア人教授が日本を訪れた際、京都の鞍馬寺で美しい体験をし、日本の文化に魅了される。

カルロ教授は日本の緊張感ある空気やお坊さんの美しい衣装、お線香の香りに感動し、日本とイタリアの宗教の共通点を感じた。

日本を知ることはカルロ教授にとって知的好奇心をかき立て、興味深い体験となった。

イタリア人「とても美しくて驚いた」 日本で目を奪われた光景とは

 世界的に見ても、特有の文化を数多く持つ日本。訪日外国人は、どのようなことに魅力を感じるのでしょうか。10年前に日本へ来たことがあるというイタリア人教授は、京都で心を強く引きつけられる体験をしたといいます。「とても美しくて驚いた」こととは。

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「日本を知ることは、知的好奇心がそそられ、おもしろい」

 そう語るのは、ペルージャ大学文学部教授のカルロ・プルソーニさん。2013年、東京大学や大阪文化センターなどで言語研究の講義を開くため、日本を訪れました。10日間滞在し、東京、大阪、京都の3都市をめぐったそうです。

 日本の教授や学生たちと話せたことは、カルロさんにとって良い刺激になりました。しかし、日本で最も印象に残っているのは、講義以外の場所にあるといいます。それは、京都府京都市にある鞍馬弘教の総本山、鞍馬寺でした。

「何もわからなくても、聖なる空気を感じたよ。心がとても引きつけられる魅力があったんだ」

 鞍馬寺の本殿へは、長い石段が続いています。カルロさんは一段一段踏みしめ、目的の場所へと近づくにつれて胸が高鳴るのを感じたそうです。そして、鞍馬寺の境内に足を踏み入れると、その厳かな雰囲気や、僧侶たちの勤行にすっかり夢中になってしまいました。

「お坊さんの衣装を初めて見て、とても美しくて驚いたよ。読経の様子も素晴らしかった。そして、なによりもお線香の煙と、なんとも言えない深い香りが忘れがたいよ」

 日本の寺と、イタリアの教会の静けさに共通点を感じたというカルロさん。言葉も通じず、信仰も違いますが、そこに美を感じたようです。