次女が小2の時に場面緘黙(ばめんかんもく)の診断が。友だちと話したくても”話せない”、「おとなしい子」と思われ、困り感が伝わりにくい。ブログで発信するまりまりさんに聞いた向き合い方

AI要約

場面緘黙は、不安障害の一種で、特定の場面や状況で話すことができなくなる症状。要因は不明だが、不安や緊張感が影響している可能性がある。

場面緘黙に苦しむ子供の例として、幼少期から人見知りが強く、環境の変化に対するプレッシャーなどが影響しているケースがある。

家庭では話すことができる場面緘黙の子供も、新しい環境や状況下では会話ができなくなることがあり、適切な支援が必要とされる。

次女が小2の時に場面緘黙(ばめんかんもく)の診断が。友だちと話したくても”話せない”、「おとなしい子」と思われ、困り感が伝わりにくい。ブログで発信するまりまりさんに聞いた向き合い方

場面緘黙は、不安障害の一種です。家庭では話せるけれど、学校では話せないなど、ある特定の場面や状況では話すことができなくなってしまうのが特徴です。頑張って話そうとすると不安や緊張感が高まります。原因や発症メカニズムは明らかになっていませんが、不安になりやすい気質や心理学的要因、社会的要因などさまざまな要因が複合的に影響していると考えられています。

ブログやインスタで「場面緘黙次女ちゃん」シリーズを描き、まだまだ世に知られているとは言いがたい場面緘黙について発信を続けているまりまりさんにお話を伺いました。

次女は幼い頃から、人見知りが強く、慎重で新しい環境に慣れるのに時間がかかるタイプでした。保育園のころ、長女が通う小学校の運動会に行き、未就学児向けのプログラムに参加させたら固まってしまって。友だちはみんな楽しそうに参加しているのに、次女だけは下を向いて緊張していました。

でも保育園では、友だちや先生と楽しそうに話したり、遊んだりしています。運動会での様子を見たときは「緊張しているのかな?」と思う程度で、あまり気にしませんでした。

■就学を意識した言葉かけがプレッシャーになったのかも

保育園の年長クラスになって数ヵ月後。「保育園に行きたくない」と言うようになりました。これまで、そんなことはありませんでした。今、思うと保育園の先生や私から「もう小学生になるんだからちゃんとしないとね!」「小学校と保育園は違うんだよ!」といった就学を意識した言葉かけが、次女にとってはプレッシャーになっていたのかもしれません。

卒園後は、夫の仕事の都合で1年間、家族でドイツに行くことになり、小学校はドイツの日本人学校に通うことになりました。そのころはまだ場面緘黙の症状はなく、私としては「上の子も一緒だし、事前に子どもたちには話しているから大丈夫!」と思っていたのですが、次女は急な環境の変化に心がついていけなかったのかもしれません。

次女は、家庭の中ではよく話すけれども、ドイツの小学校では友だちと話さないんです。友だちに「バイバイ!」と言われても、固まって無言になってしまいます。担任の先生に聞くと、先生には必要なことは耳元で小声で伝えるそうです。

私はインターネットで調べて「もしかして場面緘黙かな?」と思い、スクールカウンセラーに相談したのですが「日本からドイツに来て、また日本に戻るという特別な環境だから、少し様子を見ましょう」と言われました。