増田俊也さんの青春時代の悔恨に刺さった映画「リバー・ランズ・スルー・イット」

AI要約

ブラッド・ピットのブレイクのきっかけとなった『リバー・ランズ・スルー・イット』。川は流れ続ける、何があろうとなかろうと。杜甫の《国破れて山河あり》。日本なら『平家物語』の冒頭に引かれた《諸行無常》の仏教概念である。

私の心の内には並行して流れ、ときに絡み合うように合流し、また離れて流れ続ける2本の“川”がある。青春時代を通してその2つの川に流され、溺れ、死に際会する危機に何度も遭った。1本の川は北海タイムス社という名の川である。私は1989年の秋、北海道大学柔道部の競技生活を引退してすぐに中退し、秋11月に北海タイムス社に入社した。

増田俊也さんの青春時代の悔恨に刺さった映画「リバー・ランズ・スルー・イット」