住宅洗剤「ウルトラハード」が値段高めでも売れるワケ…リンレイに聞いた
リンレイは80周年を迎える老舗塗装剤メーカーで、家庭用から業務用に至る製品を開発・製造している。
同社の人気製品「ウルトラハード」は男性をターゲットにした超強力な洗剤であり、高い効果とプロ仕様の文句が人気の秘密。
ウルトラハードは掃除が得意でない人や面倒くがられる方にも支持され、掃除好き男子の間で注目を集めている。
【会社のギモン】リンレイ
「キレイ探検隊」のCMでよく見かける「リンレイ」。同社は東日本特殊塗装剤工業としてスタート。家庭、自動車、業務用のワックスのほか、コーティング剤、衛生清掃製品などを開発・製造する会社で、この25日でなんと80周年を迎える。歴史をさかのぼると、占領下のGHQから要請を受け、油性ワックスを製造。1951年には日本初となる水性ワックスを完成させている。
戦後、日本家屋は畳部屋から洋間が大流行。床をつやピカにする「リンレイワックス」の「100枚の雑巾より1缶のリンレイワックス」というコピーも相まって瞬く間に普及したという。
2015年に発売した住宅洗剤「ウルトラハード」も有名。ハード（強力）にウルトラ（超）までくっつけた超強力な洗剤シリーズは、有名インフルエンサーの「諦めていた汚れが落ちた」というコメントも話題を呼んだ。
でも、価格は1000円前後と一般的な商品より高額。なぜ大ヒットしているのか。
実はウルトラハードクリーナーについては、購入者の男女比がおよそ4:6と他社商品に比べて圧倒的に男性比率が高い。男性は多少お高めでも“効果”の方を重要視するし、「プロ仕様」の文句もこだわりの強い男性の心を揺さぶる。
「お掃除に対する意識が高い人はもちろんのこと、得意ではないとか面倒な方にも『ウルトラハードがあれば、汚れても簡単にキレイになる！』と利用者が増えてきているようですね」（リンレイの広報担当者）
最近もSixTONESの田中樹がオススメ商品として紹介したことで注目を集めている。どうやらウルトラハードの好調な売れ行きは、掃除好き男子の増加とも無縁ではなさそうだ。
