# 老舗企業

　「中三（なかさん）弘前店」（弘前市土手町）が8月29日、閉店した。（弘前経済新聞）　8月30日は土手町商店街のシンボルが突然閉店したことを惜しみ、店頭を訪れる地元住民の姿も見られた。　中三は1896（明治29）年に五所川原で創業した、青森県を代表する老舗百貨店。中

　北海道の食材や雪国のイメージを意識した和洋菓子を手掛ける老舗の菓子製造販売企業「壺屋総本店」（北海道旭川市）。看板商品の一つは、1933年から続く「壺もなか」ですが、あんこの国内市場は低迷しています。それでも常務の村本賢亮（けんすけ）さん（36）は、大好きな亡き祖父にとって自家製餡は誇りであ

帝国データバンクが創業・設立から100年以上の業歴を持つ「老舗企業」の倒産状況を調査した結果によると、2024年1-6月期（上半期）における老舗企業の倒産件数は74件で、前年同期（38件）と比べて約2倍に増加（前年同期比94.7%増）した。上半期として、統計としてさかのぼれる過去最多件数を更新

大阪の老舗の傘店が、およそ18年かけて特殊な傘を開発しました。その名は「サイレントアンブレラ」。名前の通り、雨音が静かな傘です。開発のきっかけとなったのは、視覚障害者の声でした。大阪・阿倍野区にある老舗の傘店「丸安洋傘」が開発した「サイレントアンブレラ」。<

宇治管理（旧商号＝野村佃煮）は、1931年（昭6）3月創業の佃煮（つくだに）製造業者。煮豆や佃煮、総菜、おせち料理などの製造販売を手がけ、百貨店や食品スーパー、食品商社などを販路に2012年3月期の売上高は約50億5100万円を計上していた。しかし、百貨店自体の集客力低下や贈答需

　世界に誇る「ニッポンの老舗」が、のれんを下ろすケースが増えている。創業・設立から100年以上の業歴を有する「老舗企業倒産」は、2024年上半期（1-6月）に74件発生。前年同期から約2倍も増加し、年上半期としては過去最多を更新した。　日本の老舗企業は4万社以上を数え、毎年約20

　2020年11月27日に東京地裁から破産開始決定を受けた（株）レナウン（TSR企業コード:295833440、江東区）が消滅する。今年8月に最後配当を実施し、年内に破産手続きが終結するため。7月10日には第5回債権者集会を開催していた。法人としての名門レナウンが名実ともに消滅する。<

　福島県いわき市の老舗食品企業３社がそれぞれの人気商品を持ち寄った「いわきグルメセット」の販売を始めた。いずれも４代目の跡継ぎである２０代の３人がお中元の時期に合わせて共同で企画。競争相手ではなく地域を盛り上げる仲間として「いわきの味を多くの人に楽しんでもらいたい」との思いがある。

企業の倒産件数が、この10年で最多となりました。帝国データバンクによりますと、負債額1000万円以上で法的な手続きを経て倒産した企業の数は、2024年1月から6月までの半年間で4887件にのぼり、2023年の同じ時期と比べて20％以上（22.0％）増え、2014年以降で最多になっ

明治維新後の経済の勃興期ともいえる時代、渋沢栄一が設立に関わった企業は、合併・被合併など変遷を繰り返しながら、今でも確かな存在感を示している。「公益の追求」を信条とした渋沢栄一が設立や運営、あるいは出資者として関わった企業は約500社にのぼる。帝国データバンクの調査では、渋沢が設

「老舗」とは何か。その定義は企業・団体によってさまざまで、「事業歴50年以上」としている場合もあれば、「創業100年以上」の場合もあります。企業年齢が「老舗」と見做される条件のひとつであることは間違いありません。しかし創業50年と創業100年とでは意味合いが変わるほか、元号によってもイメージは

　繊維原料を卸売りする杉野商店（本社名古屋市西区那古野１の１の11、杉野友紀社長、電話０５２・５５１・２１５１）は、今年で創業１２０年を迎える老舗企業。布団の中綿や脱脂綿など、非紡績用途の綿を専門に扱う業界でも珍しい存在だ。環境保全の観点から天然繊維が見直される今、新たな需要の獲得に向けた取り

　電源装置メーカーの中央製作所（本社名古屋市）は今年、創業88年を迎える”米寿”の老舗企業。交流の電気を直流に変換する国産初の機械式整流器「ベルトーロ整流器」を製品化し、電機や自動車をはじめ幅広い産業分野の工業製品の生産に寄与してきた。本社敷地内では今月、工場棟の建て替えに工事に着手。２０２５