ツール・ド・ふくしま初代王者は世界チャンピオンの高岡亮寛!独走で勝利

AI要約

福島県内で開催された市民ロードレースイベント「ツール・ド・ふくしま」の2日目の様子を報告。

高岡亮寛がふくしま240で優勝し、小宮貴裕と小林柊友もそれぞれの部門で優勝。

激しいコース設定や選手たちのレース展開など、レースのハイライトをまとめた。

ツール・ド・ふくしま初代王者は世界チャンピオンの高岡亮寛!独走で勝利

9月14日(土)と15日(日)、福島県内の15市町村を舞台に、国内最大級の市民ロードレースイベント「ツール・ド・ふくしま」が開催された。2日目となる15日は午前中にレースが行われ、ふくしま240の第2ステージでは終盤に独走した高岡亮寛(Roppongi Express)が優勝し、初代王者に輝いた。同時出走となったふくしま160は小宮貴裕(セマスレーシング新松戸)が、ショートコースのふくしま20は、昨日のふくしま60で優勝した小林柊友(岐阜第一高等学校)がそれぞれ優勝した。

2日目のコースは初日と異なり、浜通り地域の内陸部を南下してJヴィレッジを目指す山岳コース(ふくしま20は大熊町役場をスタートするショートコース)。全長160km、獲得標高2300mを超える国内屈指のタフなコースプロフィールで、激しいレースが予想された。

スタートは朝6時と早い時間だったが、天候は前日から一転し、太陽が顔を出し残暑厳しいレースが予想された。スタートラインには、昨日のレースを完走したふくしま240の参加者76名に加え、ふくしま160の参加者17名、さらに駅伝240参加の4チームを合わせ、合計97名が並んだ。

レースがスタートすると、平坦区間ではスプリント賞ジャージを着る高山恭彰(MAX SPEED 97)が1人飛び出したり、岩間来空(Team Aniki)と山本裕昭(BONDS静岡レーシングチーム)がアタックを仕掛ける場面もあったが、集団は大人数のまま真野ダムへの登りへと入った。登りに入ると集団から飛び出したのは伊藤洋平(ハヤサカサイクルレーシングチーム)だったが、勢いよくそれをパスしていったのは、昨日も積極的にアタックを続けていた鳴海颯(Vini Monzo – Savini Due – OMZ)だった。

鳴海はルーマニア籍のUCIコンチネンタルチームに所属しており、「当初はトロフェオ・マッテオッティ(イタリアのUCI1。1クラスのレース)に出場予定だった」という。彼は快調に登りを進み、集団から森本誠(GOKISO)と岡泰誠(イナーメ信濃山形)が合流し、3人で逃げを形成した。

3人はきれいにローテーションを回しながら、KOMポイントの麓までに集団とのタイム差を30秒まで広げた。KOMでの登りでは鳴海が飛び出す形となったが、昨日も積極的だった石井雄悟(MAS X SAURUS)が集団からジャンプしてパスし、KOMポイントを先頭で通過。