北千住のお隣、「南千住駅」には何がある? JR貨物の物流拠点、駅チカに複数モールで超充実していた

AI要約

南千住駅は、駅周辺の雰囲気や住みやすさを探る価値のあるエリアである。

日比谷線内で家賃が比較的安く、再開発が進んでいる。

南千住周辺には歴史的な要素と現代的なショッピング施設が共存している。

北千住のお隣、「南千住駅」には何がある? JR貨物の物流拠点、駅チカに複数モールで超充実していた

駅近くに広大なJRの貨物駅が広がる南千住駅。南千住駅に目立たないイメージがある主な原因は、1つ隣にある「北千住駅」の存在ではないでしょうか。確かに南千住駅の規模は北千住駅よりずっと小さく、比べると見劣りしてしまうかもしれません。それでは駅周辺の雰囲気や住みやすさはどうなのか、実際に行って確かめました。

東京都荒川区の駅で最も東に位置する南千住駅。東京メトロ日比谷線の駅舎と、JR(常磐線・上野東京ライン)&つくばエクスプレスの合同駅舎がほぼ隣接しています。日比谷線は地下鉄なのに南千住駅のホームが高架型になっているのは、用地確保や建設コストなど、さまざまな事情が関わっているそうです。駅周辺の家賃相場は徒歩10分以内、築年数10年以内でワンルームが8万円、1LDKが12.7万円、2LDKが16.7万円(SUUMO、2024年9月6日閲覧)。日比谷線内で相場トップの六本木駅~霞ヶ関駅周辺より約4万円安く、より近い秋葉原駅~茅場町駅と比べても約2万円安いなど、かなり穴場と言えます。

街の起源は、江戸時代に栄えた日光街道の宿場町「千住宿」から。江戸時代から明治にかけては刑罰場もあり、その跡地(常磐線と日比谷線の間の土地)にある延命寺では現在も刑死者を弔っています。

明治時代以降は、隅田川に向けて大きく張り出した汐入地区が、隅田川の水運と鉄道による陸運をつなぐ物流拠点として大きく発展。大日本紡績(ニチボー、現・ユニチカ)と鐘淵紡績(カネボウ)の工場が並ぶ工業の町としても成長しました。

また、駅南側の近くには、荒川区~台東区にまたがる有名な旧ドヤ街・「山谷」地域も。明暗さまざまな、意外と奥深い歴史を持つ地域なのです。

南千住駅の東口ロータリーに出てみれば、街の風景は写真の通り鮮やか&爽やか! 昔の影がある部分など全く感じさせないほど再開発が進んでいます。

荒川区はウィーン市ドナウシュタット区(オーストリア共和国)と交流を結んでおり、その縁で駅東側の広場は「ドナウ広場」、そこから伸びる通りは「ドナウ通り」と命名されています。ドナウ通りには複数のショッピングモールや大型ホームセンターが並び、その奥にはタワーマンションが。さながら晴海や豊洲のような立派さです。ドナウ通りを進んで左手に見えるのは、大和リース所有の商業施設「BiVi南千住」。ファミリーレストランの「サイゼリヤ」、カラオケボックスの「ビッグエコー」、キャリアショップ「au」「ソフトバンク」、スイーツを販売する「銀座コージーコーナー」、クリニックやスポーツクラブなどが入居しています。こちらは市民のライフスタイル・趣味・ヘルスケアに関わるテナントが多い印象。その奥に続くのが三井不動産グループの運営する「LaLaテラス南千住」。テナントは「スターバックスコーヒー」「ミスタードーナツ」などのカフェ・スイーツ、「ユニクロ」「Right-on」などアパレル、ほか飲食店・ドラッグストア・スーパーマーケット・書店・100円ショップなど。施設内に円周状の動線が作られ、その中心が広場になっているおしゃれなスポットです。反対側の右手に見えるのが「ロイヤルホームセンター南千住」。3階建ての店内には軽作業・ガーデニング・DIY・アウトドア・レジャーなどのグッズが充実! 駅前にこうした店舗があるとすごく便利ですし、買い物せずとも商品を眺めているだけで楽しくなってしまいますね。

南千住駅の東側には、大きめの商業施設が駅チカに3カ所も展開しており、これらだけで日常のショッピングはほぼ完結しそうです。