「子どもができないのはアンタのせいだ」!非科学的な食事療法に不妊治療…嫁に干渉してくる姑の「異常すぎる行動」

AI要約

日本産科婦人科学会の不妊定義や最新のデータから、男女双方に不妊の原因があり、不妊検査でも異常なしの結果が出ることもあることが示されている。

日本には時代遅れな「不妊は女性の問題」という考え方が根強く残っており、それが家庭内でのストレスや誤解を引き起こす事例も存在する。

不妊治療を受けずに苦悩する夫婦の事例や、心理面における問題も浮き彫りになり、より包括的なサポートが必要であることが示されている。

「子どもができないのはアンタのせいだ」!非科学的な食事療法に不妊治療…嫁に干渉してくる姑の「異常すぎる行動」

日本産科婦人科学会は「避妊をせずに夫婦生活を行っているにもかかわらず1年以上妊娠しない」カップルを不妊と定義づけているが、最新のデータによれば夫婦全体の2.6組に1組の割合で「不妊に悩んだ」経験を持ち、4.4組に1組が実際に不妊の検査や治療を受けているという。

不妊のメカニズムは完全に究明されておらず、子供が授からなくて検査をしたところ「双方共に異常なし」という結果が出ることもままあり、現状は悩ましい。ただ、どちらに問題があるかという問題ではなく、WHO(世界保健機関)は不妊の原因について「男女半々にある」と見解を出している。

それにもかかわらず、日本には「嫁して3年子無きは去る(結婚して3年妊娠しなかったら嫁は婚家を出ていく)」や「石女(妊娠しない女性に対する蔑称)」という言葉があり、長い間「不妊の原因は女にある」という考え方がまかり通ってきた。

今となっては時代錯誤も甚だしい非科学的な話だが、情報をアップデートできず、今もなお、その呪縛にとらわれている家庭も残念ながらあるようだ。

八下田朋香さん(仮名・33歳)は、6年前に結婚しているが、妊活に励むも子宝に恵まれず、孫を切望する姑(70代)からひどい言われようをされてきた――。

「夫はすでに45歳。姑も80歳近い。年齢的に焦る気持ちはわかるのですが、考え方が偏っていて、『うちの息子に肉体的な欠陥があるはずがない。子どもができないのはアンタに問題があるからよ』の一点張りで、夫婦で不妊治療を受けようとしても夫を参加させてくれないのです。不妊治療は夫婦でやらないと意味がないのに…」(朋香さん。以下同)

ちなみに朋香さんは不妊検査の結果「異常なし」だったが、夫の方はというと、

「おふくろがああいう風(*うちの息子に肉体的な欠陥があるはずがない)に言っている以上、俺の出る幕はないだろう?』と言って、検査を受けようとはしませんでした。単に腰が重いだけ…という言い回しを貫いていましたが、本音は、不妊の原因が自分にあると科学的に判明してしまうのが怖かったのでしょう。

母親に溺愛されて育ち、『自慢の息子』と言われ続けた夫は、自分に欠陥があることを母親に知られたくないのだと思っています」