プロアスリートの声を生かした製品作り 日本発のリカバリーサンダルブランド「rig」の魅力

AI要約

リカバリーアイテムが普及する中、リカバリーサンダルブランド「rig」が日本で誕生。日本人の足型に合わせた製品を展開しており、快適性と疲労回復を重視している。

ブランド立ち上げの経緯や日本人向けの工夫について説明。欧米ブランドとの足の違いを考慮し、柔軟性や衝撃吸収性にこだわって製品開発を行っている。

今後の展望やアスリートとの取り組みについても言及。日本初のリカバリーサンダルブランドとして注目を集めている。

プロアスリートの声を生かした製品作り 日本発のリカバリーサンダルブランド「rig」の魅力

ここ数年、ヨガやジョギングなどのアクティビティブームに伴い、リカバリーアイテムが普及している。運動後に蓄積した疲労を、可及的速やかに回復させるためのウエアやシューズが数多くリリースされているのだ。

「rig(リグ)」もそんなブランドのひとつ。2019年に、日本初のリカバリーサンダルブランドとして誕生し、これまでに多くのサンダルやフットウエアを展開している。いずれのモデルも、日本人の足型の特徴に基づいたフットベッドを採用し、衝撃吸収性が非常に高く足腰のストレスを開放して疲労の回復を促すという。

今回は株式会社mesuttaでrigのディレクターを務める栗原巧さんに、ブランドの誕生秘話やプロダクトの特徴、アスリートとの取り組み、さらにはブランドとしての今後の展望について聞いた。

ー2019年に日本初のリカバリーサンダルブランドとして誕生しましたが、その経緯を教えてください。

会社を立ち上げてから年に数回、米国へ新商品を探しに行っていたのですが、2015年に渡米した際、某ブランドのリカバリーサンダルを紹介されました。サンプルをいただいたところ、私の足型に合わず、歩きにくい印象を受けました。そこで、日本人と欧米人との足の違いを調べ始めたのがきっかけです。

当時まだリカバリーという考えは日本では浸透していませんでしたが、リカバリーウエアが徐々にスポーツ業界に出てきていた時期だったこともあり、数年の開発期間を経て、2019年にブランドを発表しました。

ー日本人にとってもっとも快適になるように設計しているとのことですが、どういった点を工夫していますか?

日本人は比較的足幅が広くて甲高な人が多いです。これに対し欧米ブランドのサンダルを日本人が履くと、通常のサイズでは小さく感じる上、甲部分にサイズを合わせるため、つま先が前に出すぎて、つまずきやすくなってしまうことが課題でした。

rigでは、そういった弱点を一つずつチェックし改善しています。まず大変だったことは、柔軟性がありゴムのように弾力性に富んだ素材である「発泡EVA(エチレン酢酸ビニル)」の硬度調整です。柔らかすぎても履いていて疲れますし、硬すぎると衝撃を吸収しない。