「インセンティブ」と「ボーナス」の違いは何? それぞれのメリット・デメリットを教えて!

AI要約

ボーナスとインセンティブ制度の違いや特徴

インセンティブ制度のメリットとデメリット

インセンティブ制度の活用方法と注意点

「インセンティブ」と「ボーナス」の違いは何? それぞれのメリット・デメリットを教えて!

多くの人に馴染みがあるであろう「ボーナス」ですが、「インセンティブ制度」という言葉は聞いたことがないという人もいるかもしれません。

そこで今回は、インセンティブ制度とボーナスの違いや、インセンティブ制度を導入するメリット・デメリットを解説します。

ボーナスとは、夏や冬など事業や組織の業績に対して支給される一時的な「現金報酬」です。一方、インセンティブは個人が目標や成果を達成することで支給される報酬です。

インセンティブには昇格や報奨旅行、表彰や人事評価など、現金以外の報酬もあります。優秀な人材を定着させるため、個人の成果を評価する仕組みとして注目されています。

ボーナスもインセンティブも「給与所得」に含まれる給与に関する所得ですが、インセンティブは年功序列も関係なく個人の評価が反映される点が特徴です。

また、年3回以下のボーナスとインセンティブは定期的に支払われる報酬とされないため、標準報酬月額には含まれず、社会保険料などには影響がないとされています。

インセンティブは成果に応じて報酬が与えられるため、従業員のモチベーション向上につながる可能性があります。ボーナスよりも短いスパンで制度を運用できるため、社員のやる気を高められると考えられているのです。

また、具体的な目標と評価基準が明確になるため、勤続年数や立場に関係なく成果が正当に評価される可能性があります。評価される・されない従業員も明確になる傾向があるため、従業員の間で競争意識を形成するのにも役立つ点がメリットだと考えられます。

企業にとっても、固定費でもある人件費の一部「ボーナス」とは異なり、変動費扱いとなります。そのため、売上が減少した場合など経営リスクの軽減にもつながる可能性があります。

インセンティブ制度で従業員の間で競争意識が高まる一方、業績の奪い合いや責任のなすりつけあいでチームワークを乱す恐れがあります。また、業務に対するプレッシャーを感じ、評価が上がらずにモチベーション低下やストレスにつながる従業員が出る可能性もあります。

成果が出ないと報酬が伸びないため、ボーナスと違って収入が安定しません。また、個人の能力ではなく職種や繁忙期、閑散期などが影響し評価が低くなってしまえば、収入が不安定となり従業員のストレスへとつながる恐れもあるでしょう。

そして、間接部門など成果として目立たない部門や業務など、評価されない業務に対するモチベーションが下がる場合もあるため、評価の仕方には注意が必要です。

インセンティブ制度は、上手に活用すればモチベーションの向上などに役立つ可能性がある施策でもありますが、場合によっては従業員のストレスなどにつながる恐れもあります。

スキルや技術力など自分に自信がある人なら、個人を評価してくれるインセンティブ制度による成果が期待できます。達成しやすい目標などを見定め、報酬獲得にチャレンジしてみてください。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー