【濡らしてかぶる「新感覚」の暑さ対策】覆るだけで温度を下げるという「クールポンチョ」を残暑の山で試してみました

AI要約

クールポンチョは、外出時の暑さ対策に便利な道具であり、首から頭部、腕まで広範囲を冷やせるポンチョタイプのアイテムです。

濡れた状態で風を利用することで涼しさを維持し、バックパックを背負ったままでも使用できる快適さがあります。

携帯性や耐久性、そして涼しさを考慮して、自分の使用目的に合ったクールポンチョを選んで楽しむことができます。

【濡らしてかぶる「新感覚」の暑さ対策】覆るだけで温度を下げるという「クールポンチョ」を残暑の山で試してみました

 まだまだ猛暑の続くなか、小型の扇風機と並び、濡らして首に巻きつけるクールタオルを街中でもよく見かけます。吸水速乾性の高いメッシュ生地のタオルで、気化熱を利用して首周りの温度を下げる道具です。

 ちょっとした外出時なら十分使えますが、長時間外を歩き続ける登山で使おうとすると、実用性はイマイチ。すぐに生温かいタオルになってしまい、「外して振って冷まして首に巻く」というルーティンを何度も何度も繰り返すことになります。

 そこで、紹介したいのがクールポンチョ。同じ吸水速乾素材を利用したものですが、大判のポンチョタイプなので、フードを被って頭部から腕まで広範囲を冷やせる道具です。

 今回は、このクールポンチョの使用感をレポートします。

 クールポンチョは濡れた状態で風さえあれば涼しさが持続し、無風でもポンチョ内を換気するようにすれば、気化熱で冷える素材でできています。

 使い方としては休憩時のクールダウンはもちろん、バックパックを背負った上から羽織ると涼しく、また日焼け防止にもなります。バックパックの上から羽織る場合は、木の枝などにタオル地が引っ掛かることがあるので、狭い登山道では注意しましょう。

 使う前には濡らす必要があります。しかし、大判すぎてタオルのように絞りづらいのネックです。そこで、私は一度濡らして洗濯機で脱水してから持ち出すようにしています。濡らす時に、ハッカオイルなどを吹き掛けると、さらに爽やかです。

 軽量で吸水力も高い素材なので、乾燥した状態でも汗拭きタオルとして使えます。上半身を覆うように汗を拭き取ることもできます。

 この手の商品は多くのメーカーがさまざまな素材の製品を販売しており、どれが標準なのかがわかりにくい。

 私が最初に1,380円でネット購入した製品は、生地が薄く、フロントボタンがすぐに取れそうな付き方をしていましたが、通気性に優れており、十分涼しく感じるものでした。荷物を減らしたいけれど、暑さが気になる時に使用しています。

 サポーターで有名なメーカー「ザムスト」からも販売されています。こちらは要所に補強があり、生地も少し肉厚で全体的に耐久性が高い造りです。丈夫な分、重さがあり、散歩や近場の低山コースなど、酷使する場所用にしています。

 携帯扇風機や空調服、軽量コンパクトな日傘、今回紹介したクールポンチョなど、酷暑でも快適にアウトドアを楽しめる道具が、ここ数年で数多く開発されています。

 私も訪れる場所や行動スタイルに組み合わせて道具を選び、夏でも低山歩きを楽しんでいます。

morikatu(もりかつ)

低山小道具研究家

"プロダクトデザイン出身の低山小道具研究家。子どもの頃は秘密基地と川口浩_探検隊とハックルベリー・フィンに夢中だった。社会人の洞窟探検クラブに所属し、「前人未到」や「秘密」という言葉に弱い。同じ場所を周回し監視するネコ系ハイカーでもあり、奥多摩や高尾山の秘密の場所でひなたぼっこしている。