「ネガティブなものとして捉えるのではなく…」第一人者が語る“教養としての生成AI”

AI要約

最近話題の生成AIについて、人間の仕事が奪われるかどうか、生成AIの可能性、私たちの生活や働き方への影響などについて解説された書籍。著者はAI研究者で、中立的な未来予測を提供。

生成AIの背景技術を数学を使わずに解説し、全5章で構成されている。生成AI時代に必要なスキルや心構えについても言及され、読者層は中高年男性から若年層まで幅広い。

2024年に初版が1万1500部で発売され、現在は10刷で7万2000部に達している。テレビ出演などを通じて注目を浴び、生成AIに興味を持つ人々に届いている。

「ネガティブなものとして捉えるのではなく…」第一人者が語る“教養としての生成AI”

 最近よく耳にする生成AI。人間の仕事が奪われるなどと不安を煽る話題が先行しているが、はたしてどうなのだろうか。生成AIに何ができるのか、これから私たちの生活や働き方はどう変わっていくのか……。そんな疑問や興味に答えてくれる本書。著者は、AI研究の第一人者である東京大学教授・松尾豊氏の研究室に所属していた新進気鋭の研究者で、初の単著だ。

「当初は『人間が人工知能のしもべになる日』という仮タイトルで打診。ところが著者から、生成AIをネガティブなものとして捉えるのではなく、自身の構想も含めて未来を展望するような内容にしたい、と。結果として科学技術への正しい知識をもとに、中立的な未来予測になりました」(担当編集者の大澤桃乃さん)

 誰にでも理解できるよう、生成AIの背景にある技術なども数学を使わずに解説。導入としてぴったりの一冊だ。全5章で、巻末には生成AI時代に求められるスキルや心構えについて、著者と松尾氏の師弟対談も収録。著者のテレビ出演をきっかけに売り上げを伸ばし、その後も生成AIが話題になるたびに部数を伸ばしている。

「主な読者層は中高年男性で、教養として生成AIについて知りたいという方に届いています。生成AIで遊んでみたいと感じている若年層にもPRしていきたいです」(大澤さん)

2024年1月発売。初版1万1500部。現在10刷7万2000部(電子含む)