《ギャルは絶滅危惧種》…ではなかった!いま”地方”で「小学生ギャル」が急増している「意外なワケ」

AI要約

90年代を賑わせたギャルが街から消えたが、新たなギャルとして小学生ギャルが勢力を伸ばしている。

小学生ギャルはSNSを中心に交流し、地方に住む子どもたちもギャル文化に参加している。

ギャルママたちの影響を受けた小学生ギャルたちは、遺伝子レベルでギャルの血を受け継いでいる可能性もある。

《ギャルは絶滅危惧種》…ではなかった!いま”地方”で「小学生ギャル」が急増している「意外なワケ」

90年代を賑わせたようなギャルを街で見かける機会は明らかに減った。もはやギャルは絶滅危惧種――。そんなイメージを持つ人も多いだろう。ところが、いま再び、新たなギャルが生まれ、ジワジワと勢力を伸ばしつつある。それが「小学生ギャル」だ。

前回記事『「日本の恥」「親の顔が見てみたい」と心ない声も…話題沸騰中の《小学生ギャル》、仕掛け人が語る「世の中の大きな勘違い」』では、そんなギャルの仕掛け人である『KOGYARU(コギャル)』プロデューサーの井場ひとみさんに話を聞いた。

本記事では、謎多き小学生ギャルの実態に迫る。

かつてギャルの聖地といえば渋谷だった。ブーム全盛期の90年代、センター街を歩けば、そこには24時間、必ずギャルがいた。

しかし、令和の小学生ギャルは渋谷を根城にはしていない。現在、彼女らのもっぱらの溜まり場はSNSだ。井場さんが語る。

「SNSがまだ普及していなかった当時、ギャルは渋谷などの繁華街で仲間と出会い、交流するしかありませんでした。でもいまの小学生ギャルたちはそういった象徴的なリアルな場所を必要としていません。インスタのDMなど使えば、北海道の子が沖縄の子とすぐに仲良くなれる時代です」

井場さんが確認する限り、地方に住む小学生がギャル化するケースが多いという。小学生ギャル限定のストリートスナップ企画を実施しても、地方からわざわざ駆けつける親子が珍しくないそうだ。

7人の『KOGYARU』モデルたちの居住地にも、その傾向は鮮明に現れている。らら(熊本県)、りお(岡山県)、なぎ(兵庫県)、のあぴ(大阪府)、ゆなち(栃木県)、りゅあ(埼玉県)、ちゃんもあ(群馬県)と全国各地に散らばっているのだ。

そこにはまさしく”ギャルの系譜”が存在する。

「もともと90年代以降のギャルブームを支えていたのは地方の女子でした。簡単に渋谷に行けないからこそ、ギャル文化に対する憧れや想いは人一倍強かったはずです。いまそんな彼女らの多くが結婚し、子どもがいます。

いまも『egg Channel(エッグチャンネル)』や『KOGYARU』の動画など見てくれているママは多く、一緒に見ていたお子さんがギャルに目覚めることが多いみたいです」(井場さん)

のあぴ、なぎ、ちゃんもあ、りお、ゆなちの5人のママたちにも話を聞いてみると、なんと全員が「中高生時代からギャルだった」と明かした。

「毎日遊びに通っていたのは難波。私含めて周り全員ギャル」(のあぴママ)

「田舎すぎて夜遊びぐらいしか楽しいことがなかった。当時の友達がみんなギャルだったので気づいたら私もそっち路線に」(なぎママ)

「駅前、ゲーセン、ドンキが溜まり場でしたね。行くとだいたい知らない子がいて『え、どこ中?』みたいな会話をきっかけにギャル友がどんどん増えていきました」(ちゃんもあママ)

「真面目な母からは『なんで私からあんたみたいなギャルが生まれるの!』としょっちゅう怒られていました(笑)」(りおママ)

「髪を染め始めたのは中学生から。いま振り返ったら完全にギャルですね」(ゆなちママ)

ギャルの子はギャル。ここまでの確率だと、もはや遺伝子レベルなのかもしれない。

そんな生粋のギャルママたちが愛読していたのが『egg』や『小悪魔ageha』だ。当時のアイコンとしては、『egg』モデルのあきちゃん(中平亜紀氏)、みえちゃん(宮下美恵氏)、かなこちゃん(川端かなこ氏)のほか、『小悪魔ageha』モデルのしーちゃん(武藤静香氏)などが挙がった。

ちなみに、当時好きだったアーティストは浜崎あゆみや倖田來未、加藤ミリヤだという。筋金入りのあゆファン、なぎママの英才教育エピソードは強烈だ。

「なぎのお姉ちゃんが生まれたとき、テレビでずっとあゆのコンサート映像を流していました。そしたら初めて喋った言葉が『あゆ』(笑)。そのお姉ちゃんもいまは中学生に成長して、ゆあという名前でeggモデルをやっています」