股関節が硬い人はあぐらや開脚が苦手。股関節が硬い人に勧めたい〈ナインティエクササイズ〉

AI要約

股関節が硬く回旋運動が苦手な方が多い

子供の頃の習慣や性別によっても影響を受ける

股関節を回旋するエクササイズで克服を目指そう

股関節が硬い人はあぐらや開脚が苦手。股関節が硬い人に勧めたい〈ナインティエクササイズ〉

股関節が硬い、つまり感があるという方は、股関節を回旋する動きが苦手な方が多い模様。股関節をナインティ(90度)にしてのエクササイズ、あなたはできるかな?

■股関節が硬い人はあぐらや開脚が苦手

あぐらがしづらい、開脚ができないという方は、実は股関節の回旋(かいせん)の動きが苦手という方が多いかもしれません。股関節の回旋とはつま先を内側、外側に向ける動き。仰向けに寝て行うとわかりやすいですが、脚全体は動かさないまま、股関節からつま先を内側に向ける、外側に向ける動きのことを回旋といいます。この回旋の動きは、内向きも外向きも45度が関節の正常可動域といわれています。

■股関節の回旋が苦手な理由は?

人間は前を向いた二足歩行のため、基本的に股関節を回旋する動きは日常で少ないでしょう。筋肉は動かさないと硬くなるという性質から、多くの人が回旋の動きには苦手意識があるかもしれません。

そのほかにも、幼少期に「内股座り」といわれる両ひざを合わせて足先を外に開くような座り方を多くしていた場合、内旋(つま先を内側に回旋する動き)は得意となり、外旋の動きが苦手になる可能性があります。また、内股が強い方は前捻角(ぜんねんかく)という太ももの骨(大腿骨)の付け根の骨が前に傾いている角度である方もいます。前捻角の場合、股関節を外側に回す外旋の動きの可動域がやりづらくなり、あぐらや開脚がやりづらいこともあります。子供のころからの癖や、前捻角の骨の特性を持っている場合は、無理にストレッチをしたり、ヨガでよく言われるアライメント(=正しい体のポジション)は当てはまらないことがあるので、自分に楽な形でエクササイズに取り組んでいきましょう。 

■男性は股関節を開くことが苦手?

子供のころからの癖や生まれつきのほか、一般的に男性は股関節を開くことが苦手な骨の構造でもあります。男性と女性は骨盤の形が異なり、男性は縦長、女性は横長といわれています。男性の骨盤は縦長なため、股関節を横に開くという動きが構造上苦手。また、筋力量も女性に比べて多く、硬くなりやすいというお悩みも多いです。

■股関節ナインティエクササイズ

回旋の動きは日常では行うことが少なく、様々な要因で苦手という方も多い模様。回旋の動きに特化したエクササイズで、苦手を克服していきましょう!

1)片脚の股関節をナインティ(90度)で行うエクササイズ

・両脚を右側に流して横座りをする

・右膝を真横、足先を後ろに向けて膝を90度に曲げる

・足先を床に着けたまま右膝だけ持ち上げる

10回~20回行います

2)両膝をそろえてナインティ(90度)で行うエクササイズ

・両脚を右側に流して横座りをする

・両膝をそろえて90度に曲げる

・両足の親指同士をくっつけたまま、右膝だけ持ち上げる

体を丸めないように背筋を伸ばしながら10回~20回行います

ライター/伊藤香奈(ヨガ講師)