掃除機が壊れたので「ルンバ」を買おうか悩んでいます。自分で掃除機をかけるのとルンバでは、“電気代”はどれだけ変わるのでしょうか…?

AI要約

ルンバと掃除機の電気代を比較すると、ルンバの方が約20円お得であることが分かる。

また、ルンバの購入費用を回収するためには約10年かかるが、年間の節約額を考えると導入する価値がある。

自動掃除機導入のメリットと電気代の比較により、ルンバの利用を検討する価値があることが分かる。

掃除機が壊れたので「ルンバ」を買おうか悩んでいます。自分で掃除機をかけるのとルンバでは、“電気代”はどれだけ変わるのでしょうか…?

人に代わって自動で掃除してくれるルンバ。掃除機が壊れたのでルンバを購入しようかと悩んでいるけれど、ルンバは電気代が掃除機に比べてかかるのではないかと心配という人もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、掃除機をかける場合とルンバを利用する場合のどちらが節約効果は高いのかを解説します。

そもそも自動で掃除してくれるロボット掃除機を持っている人は、どのくらいいるのでしょうか。株式会社こどもりびんぐが女性を対象に実施した調査によると、ロボット掃除機を所有している人の割合は27.1%、共働き世帯だと31.3%という結果となっています。

購入の理由としては、「掃除の手間を省きたい」という人の割合が66.7%とダントツに多く、次いで「常にきれいにしていたい」「掃除する時間がないから」が続いており、なるべく家事の負担を軽減したいと思っている人が多いことが分かります。

ルンバを購入したいけれど、掃除機をかける場合と比べて電気代がかかってしまうのではないかと思う人も多いのではないでしょうか。

実際にルンバ使用時と掃除機をかけたときの電気代を計算して、比較してみましょう。比較するにあたって、条件は次の通りとします。

・掃除機は「Panasonicのサイクロン式キャニスター掃除機 MC-SR610K-W」を使用する

・ロボット掃除機は「iRobotルンバ j9+」を使用する

・電気料金は、全国家庭電気製品公正取引協議会の「電力料金目安単価」から1kWhあたり31円(税込)として計算する

掃除機利用の際の電気代の計算式「 消費電力(W)÷ 1000 × 使用時間(時間)×1kWhあたりの電力量料金(円/kWh)」にあてはめて、1時間掃除した場合の費用を計算していきましょう。

まずPanasonicのサイクロン式掃除機は最大消費電力が720(W)のため、計算すると「720(W)÷1000×1(時間)×31(円/kWh)=22.3円」となります。

ルンバの場合は1回の充電で最大180分稼働でき、3時間のフル充電をする際にかかる消費電力が27(W)となっています。この消費電力27(W)を計算式に当てはめると「27(W)÷1000×3(時間)×31(円/kWh)=2.51円」となります。

掃除機と比較すると約20円の差が出ていることが分かります。ルンバの場合、使用しない場合でも待機電力がかかりますが、この費用を考慮しても掃除機をかけるよりも安く済んでいることが分かるでしょう。

実際にルンバを購入した場合、どのくらいの期間で費用を回収できるのか気になる人もいるでしょう。今回は「Panasonicのサイクロン式キャニスター掃除機 MC-SR610K-W」(税込7万3500円)と「「iRobotルンバ j9+」(税込13万9800円)のどちらかの購入を検討していると仮定して計算してみます。

Panasonicの調査によると掃除機をかけている頻度で一番多いのが「毎日」となっているため、毎日1時間掃除機をかけていると仮定します。そもそもの掃除機とルンバの購入にかかる費用差は「13万9800円-7万3500円=6万6300円」です。

掃除機とルンバを使用した場合の電気代が1時間で約20円の差があるため、1週間にすると約140円、1ヶ月(4週間)にすると約560円、年間では約6720円変わることになります。本体価格の差と532円という電気代の差を用いて計算すると、「6万6300円÷532円=約125ヶ月」つまり約10年でルンバの購入費用を回収できることになります。

10年という時間がかかりますが、ルンバを導入することで掃除の手間を省くことができ、また年間の電気代約6720円を節約可能だということを考えると、導入する余地はあるのではないでしょうか。