編集者も元・魚大好き少年!「家で飼える魚」をまとめた図鑑NEO『メダカ・金魚・熱帯魚』は魚の美しさにこだわり抜いた1冊。自由研究のやり方も!

AI要約

『小学館の図鑑NEO メダカ・金魚・熱帯魚』は観賞魚人気の高まりを受けて、2024年6月に新しく発売された図鑑で、子どもたちに観賞魚に興味を持ってもらうことを目指している。

図鑑はメダカ、金魚、熱帯魚の3章に分かれており、その魚の種類や飼い方を詳しく紹介している。

制作の際には特に、魚の美しさを引き立たせるために誌面の色にこだわり、メダカや熱帯魚の章では黒い誌面を採用した。

編集者も元・魚大好き少年!「家で飼える魚」をまとめた図鑑NEO『メダカ・金魚・熱帯魚』は魚の美しさにこだわり抜いた1冊。自由研究のやり方も!

高まる観賞魚人気を受けて、2024年6月に新しく発売された『小学館の図鑑NEO メダカ・金魚・熱帯魚』。その編集を担当された小学館 図鑑編集部の草柳佳昭さんは、子どもの頃から大の魚好き少年だったとか。そんな草柳さんに、子ども時代の自由研究の思い出や、図鑑を活用したおすすめ自由研究、新刊の魅力などを詳しく聞いてみました。

-今回、『小学館の図鑑NEO メダカ・金魚・熱帯魚』を発売された経緯を教えていただけますか。

『小学館の図鑑NEO』シリーズは、「3歳から高学年まで」をキャッチフレーズに、学術的な内容も噛み砕いて伝えながら、子どもたちにサイエンスへの興味を持ってもらえるよう工夫されています。一冊でその分野についての体系的な知識が身につくことが特徴です。

NEOシリーズには『新版 魚』という図鑑もあるのですが、こちらは海や川など野生で見られる魚を中心に、深海魚から淡水魚まで幅広く網羅した内容。子どもたちにとって身近な存在である観賞魚は十分に紹介されているとはいえませんでした。さらに今は図鑑ブームで、各社からさまざまなテーマのものが発売されていますが、子ども向けの観賞魚図鑑はなかったのです。

実は近年、メダカはさまざまな色、形のものが作られるようになり、飼育や繁殖もしやすいことから、観賞魚の中でも一番の人気ジャンルになっています。そしてメダカは、小学校の理科で必ず習うことからもわかる通り、科学を学ぶのにぴったりの魚でもあります。そこでメダカをトップバッターとして、児童向け図鑑としては初めて「家で飼える魚」をテーマとした図鑑の発行を企画しました。タイトル通り、メダカと金魚、熱帯魚という3章に分けて、魚の種類はもちろん、飼い方も詳しく紹介しています。

-制作にあたって特に力を入れた点はありますか?

観賞魚の図鑑なので美しい写真、それも「その魚の本来の色」にこだわりました。

今回の図鑑では、メダカと熱帯魚の章では「黒い誌面」を採用しています。その理由は、まわりが明るい場所にいると、色が薄くなってしまう魚が多くいることです。

図鑑用に生きた魚を撮影するときは、誌面の色にあわせた環境を作ります。最初は、白い誌面に写真を配置するために、白い底や背景で撮影してみたのですが、魚の色はとても薄くなってしまいました。特にメダカは白い環境の中ではまったく魅力が出ませんでした。

そこで水底や背景を黒にして撮影してみたところ、魚の色がくっきりと出てきたのです。特に観賞魚では魚の美しさが大きなポイントなので、誌面の色を黒にすることに決めました。

金魚はまわりが白い環境にいてもあまり色が変わらないため、金魚の章では白い誌面を採用しました。