2児の母・青木裕子が語る子育て 「小学校受験を機に夫婦で子育てについて話す時間が増えました」

AI要約

青木裕子さんは、小学校受験を通じて夫婦で子育ての方針を明確にし、子どもたちには自分の言葉で考える力を身につけてほしいと願っている。

小学校受験は偏見を超えて、子どもの特性や教育方針を見極める重要な経験であり、家庭での実体験や読書を通じた学びが重要視されている。

夫婦は息子たちに「感じる力」や「感動する力」を身につけさせるため、実体験や読書を大切にし、子どもたちが自己判断力を持つことを望んでいる。

2児の母・青木裕子が語る子育て 「小学校受験を機に夫婦で子育てについて話す時間が増えました」

 フリーアナウンサー、モデルとして活躍する青木裕子さんは、小5と小3の男の子のママとして、小学校受験を経験しました。子育てで大切にしていることや、夫婦の役割分担について聞きました。※後編<青木裕子アナが語る、小学生の息子が「読書の楽しさ」に目覚めたきっかけとは>に続く

■小学校受験では「どう育ってほしいか」を夫婦で掘り下げた

――ご著書『3歳からの子育て歳時記』には、季節ごとに子どもと楽しめる多彩な体験が紹介されていますが、「体験を通した学び」を意識するきっかけになったのは、息子さんたちの小学校受験だったそうですね。

 長男が通っていた幼稚園では小学校受験をするお友達が多く、「みんなが行っている塾に僕も行ってみたい」と言い出したことがきっかけでした。習い事感覚で、「それじゃあ一度見学に行ってみようか」と軽い気持ちから、受験への取り組みを始めました。

 小学校受験は、「特別な人たちがやることだろう」「小さい子に無理やり勉強させるのかな」といった偏見を持つ人もいるかもしれません。私たち夫婦にとっても、はじめは全く未知の世界でした。けれども、実際に経験してみると、偏差値で測る力を高めていくものというよりは、子どもの特性や、自分たちの教育像を明確にして、小学校の教育理念とのマッチングをはかっていく、例えるなら「就職活動」に近いものでした。

 親としても「どんなふうに育てていきたいだろう」という教育方針を掘り下げることになり、必然的に夫婦(パートナーは矢部浩之さん)で子育てについて話す時間も増えました。振り返ってみるとすごく有意義な経験だったと思います。

――息子さんたちにはどんなふうに育ってほしいのでしょうか。

 私たち夫婦は、お互いまったく異なる人生を歩んできたので、「とりあえず大学は出ておきなさい」とか「勉強は裏切らないよ」なんてことは言えません。でも、自分の頭で考えることができて、自分の言葉を持っている人間に育ってくれれば、それ以上望むことはないな、と。

 受け身ではなく、「自分はこう考えたからこうしたい」と判断できる人間になるには、「感じる力」や「感動する力」が大切だと思うんです。そういった力は、机に向かって勉強することで身につくものではなく、五感をつかった実体験や読書による擬似体験などを通してこそ、得られるものだと思います。

 小学校受験では、季節行事や自然体験などに関する課題も多く、家庭での実体験を通した学びや成長が重視されます。我が家でもお出かけ先や日々の体験でも、そういった点をより意識するようになりました。