岸田退陣で“小泉進次郎新首相”もあり得る 「若いリーダーを望む声は当然」デーブ氏も語る期待と不安

AI要約

岸田文雄首相が次回総裁選への不出馬を表明し、政権支持率低下などが退陣の要因となった経緯。

ポスト岸田を巡る総裁選で若手候補の名前が浮上し、若いリーダーが国民にクリーンさを植えつける可能性。

一部のジャーナリストは若手待望論に懐疑的で、裏金問題の際に声を上げなかった若手候補に疑問を投げかける声も。

岸田退陣で“小泉進次郎新首相”もあり得る 「若いリーダーを望む声は当然」デーブ氏も語る期待と不安

「私が身を引くことでけじめをつける」

 自民党総裁の岸田文雄首相(67)が記者会見でこう語ったのは、8月14日のことである。全国紙政治部記者が解説する。

「9月末に3年間の自民党総裁任期を終える岸田首相ですが、次回の総裁選への不出馬を明言しました。旧統一教会の問題や裏金事件の影響から“国民の政治不信を招く事態が相次いで生じた”と会見では語っており、10%台にまで低迷した政権支持率などが退陣の引き金となった形です」

 岸田政権の3年間を『サンデージャポン』(TBS系)のレギュラーコメンテーターを務めるデーブ・スペクター氏が振り返る。

「岸田さん自身のスキャンダルが原因というよりも、裏金問題など自民党が抱えていた問題が岸田政権の足を引っ張った印象です。昨年5月に地元・広島で行なわれたG7サミットには、ウクライナのゼレンスキー大統領を招くなど外交面での功績は少なくありません」(デーブ氏)

 ポスト岸田を決める総裁選に関しては「堂々と論戦を行なって欲しい」と呼びかけた岸田首相。候補者には小泉進次郎元環境相(43)や小林鷹之前経済安全保障相(49)ら党内の若手の名前も上がる。

「若さを理由に起用される、総裁に選ばれるというのは違うのではないでしょうか。女性だから選ぶ、若いから選ぶというのは本人にとっても良くはない。

 ただし、若いリーダーが選ばれることで、国民にクリーンさを植えつけることはできます。裏金問題で窮地に立つ自民党が巻き返すためにも、党内から若いリーダーを望む声が出るのは当然です」(前出のデーブ氏)

 一方、自民党内で叫ばれる若手待望論に懐疑的なのは『ゴゴスマ~GOGO!Smile!~』(TBS系)などのテレビ番組にも出演するジャーナリストの鈴木哲夫氏だ。

「“若手が自民党を変えないといけない”と言って、小泉進次郎や小林鷹之らの名前が上がるんだけど、なぜ裏金問題の時に彼らは声を上げなかったのかというのは疑問です。本当に“自民党を変えたい”なら、裏金問題の時に“自民党を飛び出す”くらいの勢いで岸田政権に反旗を翻しているべき。

 総裁選のタイミングで“変化を唱える”のはあくまでも永田町の理論に基づいた行動に感じられますね」(鈴木氏)