台風接近の東京駅、計画運休で窓口は“無風” 事前発表のJR東海「可能な限り早く案内」

AI要約

台風7号の接近に伴い、東海道新幹線や空の便に影響が出た16日の状況を報告。

東京駅では混乱がなく、計画運休の対応を行っていたJR東海による周知の取り組み。

JR東海は計画運休を早めに発表し、利用者に予定変更を促し混乱回避に努めたことが明らかになった。

台風接近の東京駅、計画運休で窓口は“無風” 事前発表のJR東海「可能な限り早く案内」

 非常に強い勢力を保った台風7号の接近に伴い、東海道新幹線は16日、東京―名古屋間の上下線で終日運転を取りやめた。東北新幹線や上越新幹線も午前11時ごろから一部の列車が運休、空の便も羽田空港や成田空港を発着する国内線と国際線あわせて600便以上が欠航となった。お盆シーズンを直撃した大型台風だが、意外にもこの日、東京駅では大きな混乱は見られなかった。事前に計画運休を発表していたJR東海に、周知の取り組みを聞いた。

 未明から強い雨が降ったりやんだりといった天気が続いたこの日の東京駅。午前10時過ぎの駅構内は行き交う人の姿もまばらで、お盆シーズンのにぎわいは鳴りを潜めた。報道関係のテレビカメラが点在する以外、目立った混乱はなく、お盆に入ってから各地で大混雑が話題になっていたみどりの窓口や新幹線券売機の前は閑散とした様子。ときおり説明を求める外国人観光客が訪れると、駅員が丁寧に対応に当たっていた。

 大阪から東京観光に来ているという20代の女性2人組は「一応様子を見に来てみましたが、やっぱり運休ですね。これから泊まれるホテルがないか探します」とスマホを片手に答えた。名古屋から出張で来たという30代の男性は「金曜日なのが不幸中の幸い。明日は仕事も休みにしたので、切符の払い戻しがてら駅周辺を観光しようと思います」と話した。

 今回の台風接近に伴い、計画運休を発表していたJR東海の担当者は「計画運休を実施する場合には、お客様ができる限り多くの選択肢を取れるよう、そのときどきの情報を収集し可能な限り早くご案内するようにしています。今回の台風では、15日を含めてご予定の変更をご検討いただけるよう、14日夕方時点で16日終日の計画運休を判断し発表しました。また、15日は所定ダイヤでの運転に加えて、上下線で臨時列車を設定しご利用を検討いただけるようにしました」と事前の対応を説明。直前ではなく、早めに計画運休を発表したことで、利用者に予定変更を促し混乱回避に努めたという。

 また、ホームページだけでなくXの公式アカウントや日本語及び英語での案内放送、デジタルサイネージ等も用いて最新の運行情報を随時発信。さまざまな方法で計画運休の通達を行うことで、事前の周知に努めた。東京駅では明日も安全点検などにより、大幅な運転の見合わせの可能性があるとアナウンスしている。