重なる円相、気鋭の作風 パリ在住画家・小川貴一郎さん、故郷大阪で作品展

AI要約

小川貴一郎さんの過去最大規模の作品展が、阪急百貨店梅田本店で開催中。

小川さんの経歴や作風、代表作などについて紹介。

展示作品の内容や小川さんの作品に込められた思いについて説明。

重なる円相、気鋭の作風 パリ在住画家・小川貴一郎さん、故郷大阪で作品展

パリを拠点に活躍する大阪府東大阪市出身の気鋭の現代美術画家、小川貴一郎さん(53)の過去最大規模の作品展が、阪急百貨店梅田本店(大阪市北区)の9階ギャラリーで開かれている。8月26日まで。

小川さんは6歳の頃、ロンドンのパンクムーブメントに強い影響を受け、洋服に絵を描き始めた。大学卒業後、大手住宅メーカーで建築関係の仕事をしながら創作活動を継続。平成27年に退職後、アーティストとして独立し、令和2年11月に渡仏。精力的に発信を続け、注目を集めている。

代表的な作風は、作品に直接触れず、重なる円相を描く「GURUGURU」。2年4~5月には、新型コロナウイルス禍による緊急事態宣言が出された45日間、毎日1作品を描き続ける「監禁芸術」にも挑戦した。

今回は、パリで制作した作品を中心に約120点を展示。キャンバスだけでなく、衣服、バッグなどにも描いた斬新な作品が楽しめる。小川さんは重なる円相を「目」ととらえており、「注ぎ込んだ大切なエネルギーが目を通して見守り続けてくれる、そんなことも意識してご覧いただければ」と話した。