寺川綾さん「夫婦で始めたサーフィンは、波に乗れず四苦八苦。ふたりとも元競泳選手なのに…(笑)」

AI要約

寺川さんの休日の生活や食事、夫婦の関係、子育てについて紹介されています。食事の工夫や自由な結婚生活、将来の犬飼育計画などが描かれています。

寺川さんと夫の自由なアスリート生活が描かれており、子育てについても共通のルールを持っていることが伝わってきます。

最後には、夫の将来の夢や家庭の未来について触れられており、お互いのパートナーシップの絆を感じさせます。

寺川綾さん「夫婦で始めたサーフィンは、波に乗れず四苦八苦。ふたりとも元競泳選手なのに…(笑)」

◆「妻」時間 寺川さんのとある休日

この連載では“ある日の時間割”についてアンケートに回答してもらい、撮影シーンを構成しています。寺川さんの「妻」時間を紹介します。

7:00 起床、朝食準備

8:00 子どもたちを起こして朝食後、家事

10:00 家族で公園へ、子どもたちの自転車の練習、買い出しなど

11:30 帰宅、夫や家族の喜ぶ昼食を準備

12:30 昼食、のんびり  

14:00 家族で銭湯へ

16:00 帰宅、夕食準備

18:00 夕食、家族だんらん、夫婦でゆっくり

22:00 就寝

「元アスリートだから何か特別な食ルールがありそうと思われがちですが、“絶対にこうしなければならない”という食のしばりはもっていません。

ただ、短期間のうちになるべく同じメニューは出さないように気をつけています。いくら美味しいものでも“またこれか”となるのは自分でもイヤなので、夫や子どもが喜びそうな食事を考えて和洋中をバランス良く。“塩分や油には気をつけています”…みたいな答えでなくってすみません(苦笑)」

◆お互い過干渉にならない元アスリート同士の結婚生活

寺川さんが元競泳日本代表選手のご主人と結婚して今年で10年。世界を目指す競泳選手として常人の想像を超える自己研鑽を積み重ねて頑張ってきた、同じ苦楽を知るトップアスリート同士のご夫婦。同じ競技で同じ世界を見てきた時間が長いだけに、お互いの気持ちを想像することも、何かに共感することも、ご夫婦だけのマイルールのようなものもやっぱりひと味違うのかも?とたずねてみると、白い歯が印象的なビッグスマイルとともにこんな答えが返ってきた。

「夫は私のことをすごく自由にさせてくれる度量の大きな人なんです。自分のことは自分で管理してきたアスリート同士なので、お互いに依存し合うこともむやみやたらと干渉しあうこともありません。ほかの方からみたらたぶん、私はかなり精神的な自由度が高い環境で妻をさせてもらっているんじゃないかなと思いますよ(笑)。

たとえばスポーツキャスターや水泳指導の仕事も、制限なくやりたいように自由にやらせてもらえていますし、家事や育児などの家のことも“手が足りなくてもうまわらない!”となったら、ひとりでパンクする前にシッターさんの助けを借りています。もし私が私の夫だったら、すごく大変だろうなと思います。こんなに自由すぎる妻とわざわざ結婚しないんじゃないかなと(笑)。

夫婦間のルールもないのですが、一緒に食事をする時間は大切にしています。ふたりとも時間が不規則な仕事なので朝はできるだけ一緒に食べますし、休日の食事は私なりに工夫をします。特別なものはつくれませんが、なるべく同じ食材は続かないように、たとえば夫が夜会食してきた翌朝でも心地よく食べてもらえるものを用意します。

特に“朝食べる果物は金”と言われるので毎朝何かしらのフルーツと栄養価の高い卵料理はかかしません。サラダのディップはお味噌とマヨネーズで。手づくり味噌に挑戦したこともあるんですよ。食に関心があるので今後もっと力を入れたいですね」

◆仕事に疲れたら夫婦でサーフィンやゴルフに行って深呼吸

「人生で水の中にいる時間が長かったからか、私は海に行くのが好きなんです。仕事で疲れて疲れてもうダメとなったら、電磁波を出す機器からいっさい離れて“今すぐにでも海に入りたい!”気持ちになるんですよ。そんなきっかけからコロナ前に夫婦でサーフィンを始めました。

最近は夫婦の時間ができたときごくたまにですが近場の海へ向かいます。でもいざやってみたら、ふたりとも元競泳選手なのにサーフィンが全然うまくなかった!(笑)泳ぎとサーフィンは全く別モノなので、毎回ボードを抱えて海の中で格闘してます。海に着くといつもレッスンに入って先生に教えてもらうのですが、ふたりともパドリングで沖に出るのだけはめちゃめちゃ速くて(苦笑)、よく先生に“そんなに速く進まないでくださ~い!”と注意されています。

最近は夫も“俺もやりたいことがあるから一緒につきあってくれない?”と誘ってくるので、休みの日はふたりでゴルフもするようになりました。実は私はゴルフが苦手だったので、以前は夫を“ひとりで行ってらっしゃい”と見送っていました。それを一念発起していきなりコースに出てみたら、すごく気持ちが良かったんです。あんなに遮るものが何もなくてどこまでも緑が広がっている環境って、ふだんあまりないじゃないですか。水ばかり見て育ってきたからとても新鮮だったんですね。今は少しづつ夫とゴルフを楽しんでいるところです」

◆夫の将来の希望は“犬を飼って家の中で自分の味方を増やす”こと

「そんな私たち夫婦が、最近はっと気づいたことがありました。ふたりとも子どものころからずっと“選手”として育ってきたので、近年の教育事情にうといところがあったのです。子どもが生まれて成長して長女が小学校の高学年になったあたりで、周囲のママたちの話題が受験でもちきりになっていることに軽く焦りを感じました。 最近では夫とふたり、“受験って親はどんなサポートをすればいいの? もしかして私たち置いてかれちゃってる?”みたいな会話になったりすることもあるんです。

ただ、夫も私も基本的に“人に干渉しすぎない”ことを良しとしているので、娘たちに対しても“彼女たちの希望や自主性を尊重してその応援をしていこう”というスタンスで一致しているんですね。

習い事やお稽古ごとに関しても、やらされるのでは意味がないから“好きじゃなかったらやめなさい”と話しています。元アスリートならではの子育てだなあと感じることもときどきあります。

ダメを出すポイントがふたりとも共通していて、“やらなくてはいけないことは、必ずしなくてはいけない”というのもそのひとつです。ごく基本的なことですが、たとえば“塾の宿題をやっていたから学校の宿題ができませんでした”というのは絶対にダメ。時間がなくて大変なら、いっそ塾の宿題はやらなくていいので、みんなが必ずしなくてはならない学校の宿題のほうを先にやりなさいというのはふたりとも徹底していて、そこはぶれませんね。

夫婦で先のことを相談したり話す機会はあまりないのですが、夫は“将来は犬を飼いたい”なんて言ってるんです。“娘たちがちっちゃなうちはパパの味方もしてくれるだろうけど、たぶんそのうち家の中でひとりになるから大きな犬を飼いたいんだ”と。私が自由すぎる妻だから、きっと老後もあまりあてにされていないのだと思います(笑)」

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〈取材現場より〉

寺川さんの語るご主人のエピソードからはおふたりならではのユニークな側面もかいまみえて、相性の良いバディのような空気感が伝わってきました。Vol.1では寺川さんの「女」時間、Vol.3では「母」時間をお届けしています。下のリンクから、ぜひチェックを!