シューズはミズノ一筋、サングラスはオークリー!競歩日本代表・池田向希を支える5つのアイテム

AI要約

パリオリンピックに出場する競歩選手池田向希選手のインタビューを通じて、競歩の厳しいルールや競技の魅力、シューズ選びについて紹介。

競歩は唯一失格がある競技であり、ゴール直前まで結果が分からない緊張感が魅力の一つ。

池田選手はミズノのシューズを愛用し、踵部分の硬さとクッション性にこだわってカスタムオーダーをしている。

シューズはミズノ一筋、サングラスはオークリー!競歩日本代表・池田向希を支える5つのアイテム

7月27日(日本時間)から、いよいよ開幕するパリオリンピック。日本代表の活躍を楽しみにしている人も多いだろう。

そこで、パリオリンピック出場を決めた日本代表の選手たちが競技生活に欠かせないモノをインタビュー。それぞれの競技の見どころとともにお届けする。

今回登場するのは、競歩日本代表の池田向希選手だ。

歩く速さを競う「競歩」。テレビで見ると、その速さがイマイチわかりづらいのだが、20km競歩では1km4分を切るスピードで“歩いている”。ランニングをしている人ならわかると思うが、これは一般人が“走る”速度よりも圧倒的に速い。

さらに、「両足が地面から離れてはいけない」などのルールがあり、違反が重なると、ゴール直前であっても失格になる。

「競歩は陸上競技の中で唯一、失格がある競技です。でも、それが魅力のひとつでもあるんです。というのも、競技の後半でも失格の可能性があって、最後の最後まで結果がわからない。最後まで諦めずにゴールを目指すことができるんです」(池田向希選手、以下同)。

競歩に欠かせないアイテムといえば、やはりシューズ。競歩専用のシューズというのはあまりなく、基本的にはランニングシューズを活用することが多いという。

中学時代は長距離選手だった池田選手は、高校2年生のときに競歩に転向。長距離時代は色々なメーカーのシューズを履いていたというが、競歩を始めてからは「ミズノ」一筋だという。

「個人的な感覚ですが、『ミズノ』は安定感がありながら、ソールからの反発も良い。次の一歩への推進力をもらいながら、スムーズな足運びを得られると感じています」。

高校生のときは市販品を履いていたが、大学生になってからは「ミズノ」でカスタムオーダーをしている。

「競技の特性上、どうしても踵から接地するので、その踵部分が柔らかすぎても、硬すぎても良くない。程良い硬さとクッション性が必要なんですね。見た目は同じだけど、少し厚さが違うとか、少し素材が違うとか、10足以上のサンプルを試して、今のモデルに行きつきました」。

両足が地面から離れると警告を受けるため、反発性の高いカーボンプレート入りの厚底シューズは競歩には“不向きだ”と言われてきた。しかし、最近では厚底シューズを履く選手も増えているという。

「体感では、半数の選手が厚底シューズを履いているように思います。ほかの選手に聞くと、体を楽に動かすことができると言っていました。僕も試したのですが、大会前に急にアジャストするのは難しいなと思ったので、オリンピックが終わったあとにもう一度試してみようかなと思っています」。