「もう大丈夫だよ」庭に現れ悲痛な鳴き声をあげる子猫、保護後の甘えん坊な姿にほっこり

AI要約

保護された野良ネコ「むぎ」ちゃんの物語。飼い主さんが朝方庭に現れたむぎちゃんを保護し、その経緯を紹介。

むぎちゃんはボス猫に連れられてやって来たメス猫で、家に保護された経緯がある。

飼い主さんは慎重な判断を経て、むぎちゃんの保護を決定。初めは落ち着かない様子だったが、少しずつ慣れていった。

「もう大丈夫だよ」庭に現れ悲痛な鳴き声をあげる子猫、保護後の甘えん坊な姿にほっこり

「野良ネコを保護しました。昨日の朝方現れ、庭から離れずに日中~昨夜一晩中鳴き続けてネバっていた猫ちゃん。今日は雨になるのわかってたから思い切って今朝保護しました。さて……これからどうしたものか」

そんなコメントとともに1枚の写真を投稿したのは、Xユーザー@shizuku_drop31さん。そこには、まん丸おめめでカメラをじっと見つめるキジ白の女のコ「むぎ」ちゃん(取材時、生後推定8カ月)が写っています。

むぎちゃんと飼い主さんが初めて出会ったのは、2024年3月11日、早朝のこと。庭から猫が何かを訴えるように鳴き続けていたため、様子を見に行くと、そこにはよく庭に姿を現す地域のボス猫に連れられてやって来たむぎちゃんがいました。

実は、飼い主さんがこのように猫がほかの猫を連れて来るのを目にしたのは、むぎちゃんが初めてではありません。先住の親子猫ロクちゃん(取材時、2才)とふーちゃん(取材時、3才)、そして、アッシュちゃん(通称・あっちゃん、取材時、8才)もまた、ボス猫から「このコを頼みます」と託されるように出会い、お迎えしました。

飼い主さん:

「今回も『ああ、また来てしまったか……』と思いました。これまでにも、オス猫は現れてもそのうちどこかへ行ってしまいますが、メス猫はそのままいついてしまいうちのコに……。そのため、むぎちゃんが姿を現した瞬間、『さて、このコはどうしてあげるべきか』と、すぐに考え始めました」

飼い主さんは、「庭からいなくなった場合は、そのまま様子を見る。保護する場合は、お迎えしてくれるおうちを探すか、うちでお迎えする」ことに。その結果、むぎちゃんは、庭から立ち去らず、ずっと鳴き続けたのです。

飼い主さん:

「その間、ボス猫はずっと、むぎちゃんに寄り添っていました。一瞬、鳴き止むことはあっても、窓辺で様子を見ているロクちゃんとふーちゃんの姿をみつけると、再び、大きな声で鳴き始める……。その鳴き声は、凄まじく、とても切実な様子で、『家の中に入れて』と訴えているように感じられました」

飼い主さんは、考えに考え、夜を明かします。そして、翌日、午後から天気が荒れる予報を知り、決断をくだしました。

飼い主さん:

「このままではあまりにもかわいそうだと思い、親の同意を得て、保護しました」

飼い主さんのおうちに迎えられたむぎちゃんは、しばらくの間、飼い主さんの部屋で過ごすことに。最初は、粗相をしたり、鳴き続けたりと落ち着かない様子でしたが、少しずつ慣れていきました。

飼い主さん:

「だんだんと本来の人懐こさが見られるようになり、寝転がって『嬉しい』とアピールするように……。『もう大丈夫だよ』と優しく声をかけると、ホッとしたような顔つきになって、ゴロゴロとのどを鳴らしながら毛づくろいをする姿を見たときは、とてもうれしかったです」