ファミカセに息を吹きかけたあの謎の儀式、「カセットフーフー」とは何だったのか

AI要約

「カセットフーフー」はファミコンのバグを直す荒技として全国に広まった謎の儀式である。

子ども時代にファミコンを遊ぶ前に必ず行われていたカセットフーフーの思い出が振り返られる。

カセットフーフーは全国の子どもたちのあいだで無意識のルーティンにまで定着し、大人気だった。

ファミカセに息を吹きかけたあの謎の儀式、「カセットフーフー」とは何だったのか

ファミコンで遊ぶ前にしていた「カセットフーフー」。 昭和に子ども時代を過ごした方はとくにピンとくるのではないでしょうか。 当時のファミコンによくあった接触不良?による「バグ」を直す荒技として広まったとされるその行為は、果たして意味があったのか……。 ​発売即増刷が決まった『昭和の僕らはバカでした』では、全国の子どもたちのあいだで無意識のルーティンにまで定着した謎の儀式の思い出を振り返ります。

僕の住んでいた地域ではファミコンソフトのことを「カセット」と呼んでいました。

このカセットをファミコン本体にブッ刺して起動させるのですが、接触不良なのかうまく画面が映らない時がありました。その状態を「バグる」(PC用語の「バグ」がもとネタ?)と呼んでいたのです。

当時は「このカセットはよくバグる」などと言いながら、ガシャガシャと乱暴にカセットを抜き差ししてセッティングしていたのですから、家庭用ゲーム機の進化に歴史を感じます。

そしてこの「バグ」を直す荒技として全国に広まったのが、みなさんもご存知「カセットフーフー」です。

カセットの端子部分に勢いよく息を吹きかけて埃を払い、そのまま流れるような動きでファミコン本体にブッ刺す! これに本当に効果があったかはわかりません……。

けど大事なことだからもう一度言います。この方法が「全国に広まった」のです!

ネットもスマホもない時代に子どもから子どもに伝わり、最終的には誰もがファミコンで遊ぶ前に必ずやってしまうテイになっていた。全国の子どもたちのあいだで無意識のルーティンにまで定着した謎の儀式、正式な名前は知りません(あるのか?)。