〈セイコー 5スポーツ〉とボーイの話。

AI要約

〈セイコー〉のSKXシリーズと〈セイコー 5スポーツ〉の関連性について説明されている。

〈セイコー 5スポーツ〉のリブランディングによる海外での人気や、1963年に始まる〈セイコー 5スポーツ〉のルーツについて述べられている。

記事で紹介された〈セイコー 5スポーツ〉の詳細な情報や特徴について紹介されている。

〈セイコー 5スポーツ〉とボーイの話。

「ボーイ」といっても、サイズのことにあらず。欧米の時計フリークの間で根強い人気を誇る〈セイコー〉のSKXシリーズの話だ。海の向こうでは、優れた機能性に比して低価格な同シリーズを「ボーイシリーズ」と呼び、針やベゼルを自分好みに交換するなどのDIYカスタムを楽しむ文化があるらしい。一見、この〈セイコー 5スポーツ〉の一本とは、無関係な話だと思うかもしれないが、実は随所に「ボーイ」のDNAが継承されているのだ。鮮やかなオレンジカラーは「SKX011」の通称「オレンジボーイ」に瓜二つだし、日本人の華奢な腕にしっくりくる径38㎜というサイズ感も、ボーイシリーズと時を同じくして発売されたミッドサイズのダイバーズウォッチ「SKX013」を踏襲している。

〈セイコー 5スポーツ〉というブランド自体、2019年のリブランディング以前は逆輸入的な存在だったことを踏まえると、この新生5スポーツは、海外で花開いたセイコー伝説をモリモリに詰め込んだハイブリッドというわけ。’60年代後半の創成期モデルを愛用したブルース・リーや本郷猛もこれを見たら、飛びついたに違いない。

〈SEIKO〉 5 SPORTS SBSA231

〈セイコー 5スポーツ〉のルーツは東京五輪前夜の1963年に遡る。自動巻き、防水、3時位置のデイ・デイト一体窓表示、4時位置リュウズ、耐久性を備えたケース・ブレスレット。画期的な5つの機能を表すべく、“5”を冠した。ケース径38㎜、自動巻き、ステンレス製。¥40,700(セイコー/セイコーお客様相談室☎0120·061·012)

photo: Ryohei Ambo, styling: Kazuro Sanbon, grooming: Risa Fukushima, edit: Koji Toyoda(2024年7月 927号初出)