30代の3割以上がかくれ老眼だった!?今すぐできる老眼をチェックする方法
メガネ市場での記者発表会が開催され、「かくれ老眼」についての実態調査が行われた。
眼科医が解説するトークセッションも行われ、自覚のない老眼について注目が集まった。
調査結果では、30代以上の約3割がかくれ老眼の可能性があることが明らかになった。
調査結果をもとに、かくれ老眼の自己チェック方法について紹介され、読者にも実施を呼びかけている。
また、老眼を認めない行為が他の病気を見落とすリスクについても言及されている。
老眼の重要性や意識向上の必要性が強調される中、目の健康について考えさせられる内容となっている。
6月20日、株式会社メガネトップが運営する眼鏡市場渋谷店にて『自覚のない“かくれ老眼”が3割も! 眼科医が解説する実態調査ラウンドテーブル』と銘打たれた記者発表会が催された。
この発表会の中で、27.5万人の登録者を持つYouTubeチャンネル『100年生きる! 眼科チャンネル』で有名な眼科医の梶原一人氏(眼科かじわら アイ・ケア・クリニック院長)を迎えたトークセッションも開催された。
人間であれば、いつかは迎える「老眼」。しかし、既に老眼の症状があるにもかかわらずそれに気づいていない人、そして症状を頑と受け入れない人が少なくないという。
「老眼を自覚しない・受け入れない」ということは、結果としてどのような弊害を呼び起こしてしまうのか。
まずは、メガネトップが実施した以下の調査を紹介したい。全国の20~50歳の男女600名を対象にした調査である。
調査対象:20~54才の一般消費者
調査手法:WEBモニターによるオンライン調査
サンプル数:600サンプル
調査実施期間:2024年5月23~24日
「現在メガネまたはコンタクトレンズを使用していますか?」という質問に対して、全体の34.7%が「メガネのみ」、25.3%が「両方使っている」と答えている。それを前提にして、筆をさらに進めたい。
「老眼である自覚がありますか?」という質問には、全体の30.3%が「自覚あり」。世代別では50~54歳が最も多く、実に72%が「自覚あり」と回答している。一方で40~44歳のそれは17%、35~39歳は20%である。
その上で、以下の画像にある2つのチェックを対象者に実施してもらう。
(1)自分の人差し指の指紋がはっきり見える距離がどのくらいかをチェック
(2)日常生活において、以下の症状を感じたことがあるか? をチェック
□ 小さい文字を読む際に、文字がぼやける、見えにくい
□ 物を見るために手元の者を離したり近づけたりすることがある
□ 夕方や照明が暗いと、物が見えにくくなる
□ スマホや携帯の文字を打ち間違える
□ 遠くと近くで視線を変えたとき、ピントが合うまでに時間がかかる
□ 読書やスマホの使用後に目が疲れる
このチェックはいつでもどこでも手軽にできるため、読者の皆様もぜひやってみていただきたい。
そして、これらの調査を総括すると30代以上の約3割がかくれ老眼の可能性があるとのこと。
後編では、老眼を認めたがらない行為によりほかの病気を見落とす可能性について話を聞いた。
取材・文/澤田真一