「鼻息で訴えていますね」飼育員さんも思わず笑ってしまった、動物園のパンダがこれでもかと「圧をかける」瞬間…!

AI要約

神戸市立王子動物園の28歳のジャイアントパンダ「タンタン」が虹の橋を渡った悲しいニュース。

記事はタンタンの暑さ対策や健康管理について紹介しており、彼女の日常を覗くことができる。

飼育員の梅元さんが、タンタンの食事や体調管理に細心の配慮を払っていることが明かされている。

「鼻息で訴えていますね」飼育員さんも思わず笑ってしまった、動物園のパンダがこれでもかと「圧をかける」瞬間…!

ちょっと短めのおみ足にまるいボディ。唯一無二のフォルムを持つ、神戸市立王子動物園のメスのジャイアントパンダ「タンタン(旦旦)」。そのかわいい姿と優雅な所作から、親しみを込めて、“神戸のお嬢様”とも呼ばれています。

2021年に心臓疾患が見つかり、治療を続けていたタンタンですが、2024年3月31日に虹の橋を渡りました。国内最高齢の28歳でした。いつでも笑顔をくれた神戸のお嬢様・タンタンをしのび、在りし日の日常を振り返りながらお伝えします。

タンタンが暑い夏を乗り切る工夫が紹介されたのは、連載37回目(https://gendai.media/articles/-/85610)。取材日は真夏日が続く7月。パンダ館観覧開始の約5分前。そこには、トレーニングルームでのクールダウンから戻ってこないタンタンの姿がありました。迎えに来たのは飼育員の梅元良次さん。その呼びかけに答えて、ゆっくりと室内へ出て行きます。

朝ごはんはニンジン2つにペレットが1つ。いつもよりペレットが少ないようですね。「朝、ちょっとあげすぎちゃって。手元に1個しか残っていなかったんです。1日にあげる量には達していないので、また後で取りに行きますよ」と、梅元さん。

そして朝一番に、ヤダケ(矢竹)をお召し上がりになったお嬢様。お次はネマガリタケ(根曲竹)をいただきます。どちらも大きな葉っぱが特徴です。このネマガリタケは、梅元さんが園内で採ってきたもの。「ヤダケをよく食べていたので、これも食べるかなと思って採ってきました」(梅元さん)。新鮮でうれしいですね、お嬢様。

この日は暑く、朝7時頃にはすでに外の気温が27度くらいまで上昇していたため、外での朝ごはんは断念しました。「外と室内の温度差がありすぎると、タンタンの体に負担がかかってしまうので、外の気温が26度を超えたら、タンタンを外に出さないようにしています」と、梅元さん。いまは心臓疾患のこともあるため、体に負担がかからないように、細心の注意を払っているのだそうです。

暑い時期は毛も夏モードになり、よく抜けます。「2月から4月くらいが一番抜けますね。季節変わりにキチンと毛が抜けるということは、新陳代謝が良いということ。タンタンは毛艶も良い。これは健康な証拠です」と、梅元さん。毛を整えるブラッシング係はもっぱら、もう一人の飼育員の吉田憲一さんが、つとめているそう。毛艶が良いのはブラッシングのおかげもあるんですよね、お嬢様。