まるで血統書の提示が求められるみたい...結局恋愛強者に有利?マッチングアプリが主流社会でこぼれおちる人たち

AI要約

フリーランスになったことで孤独を感じるようになり、自分だけの時間に飽きたと感じる。

結婚願望がないにも関わらず、ひとりでいることに対する不安を感じる。

周りの人たちにアプリで出会うことを勧められても、自然な出会いを望んでいるためアプリに踏み切れない。

まるで血統書の提示が求められるみたい...結局恋愛強者に有利?マッチングアプリが主流社会でこぼれおちる人たち

昨年会社を辞め、完全フリーランスに。職場がなくなり、同僚もいなくなったことで、強烈な孤独を感じるようになりました。孤独もそうなのですが、なんというか、「自分のためだけに生きること」に飽きたんですよね。矛盾しているようですが、一日の時間は全然足りないと思う一方、全部の時間を自分のためだけに使える現状に嫌気がさしてきたんです。子持ちの人たちは自分の時間がなくて悩むのに、本当に人間ってないものねだりです。

結婚願望はなかったはずなのに、私ってこのままひとりなのか……と考え出すと、大きな闇に飲み込まれそうになります。ってなことを友人・知人に話すと、みんな「んなもん婚活するしかないだろ!!!!!」「今すぐアプリ始めなよ!!!!!!」と口を揃えます。

合コン文化が廃れてきた今、出会いといえばマッチングアプリ。周りにアプリで出会って結婚した人は何人もいるし、恋人を探している人はみんなアプリをしています。「行動しないのに出会いがないと嘆くのはおかしい」「森の奥で王子様を待ってるお姫様じゃないんだから」と言われたこともあったのですが、アプリをする気にはどうしてもなれないんです。

 やっぱりナチュラルに出会いたいとか、AIに指図されるのが嫌、とかそういう理由ではありません。

理由の一つとして、確かにパートナーは欲しいけど、恋愛→結婚→出産というラインに乗りたいわけではないというのがあります。恋愛して結婚して、子どもを産む、というラインに乗るのがマジョリティである社会で、当然そう進むよね? という暗黙のルール、無言の圧力がある気がして。

 

 

パートナー=恋愛関係というのが世の常識ですが、私は必ずしもそうではないと思っています。パートナー関係を築くなら恋愛→結婚でしょ! っていう当たり前をいまだに飲み込めないんですよね。私にとってパートナーとは、喜びも苦しみも共有する戦友、世界で一番の味方みたいなイメージ。自己完結する人生に限界を感じる今、共有する相手が欲しい、と強く思います。その入口は恋愛じゃなくてもいいのでは、という思いがあるんですよね。同じアパートの隣の部屋に住んで、お互いの部屋を行き来してたまにご飯を一緒に食べる、阿佐ヶ谷姉妹みたいな関係が理想です。でも、ひとつ大きな問題があって、友達はみんな結婚願望があるんですよね。婚活中の子ばかりなので、なかなかパートナー関係を結べる人が見つからない! 切実な問題です。