「在日通じ戦後日本描く」 梁石日さん死去、韓国で報道

AI要約

在日コリアンの作家梁石日さんが29日に死去。彼の作品は、日本の戦後50年史や従軍慰安婦の問題を描いており、在日の生を通して多くの人々に影響を与えた。

梁石日さんは、強制動員被害者の問題や性犯罪を告発する作品も手がけ、韓国でも名が知られた在日同胞2世であるとされている。

梁石日さんや彼の両親は、済州島出身者が多く住む日本で活動しており、「在日済州人」として呼ばれることもある。

 【ソウル共同】韓国紙の朝鮮日報(電子版)は29日、同日死去した在日コリアンの作家、梁石日さんについて、小説「夜を賭けて」で「在日の生を通じて、日本の戦後50年史を描いた」などと伝えた。

 同紙は、小説「めぐりくる春」は旧日本軍の従軍慰安婦を扱い「強制動員被害者の奪われた生と、人類最大の性犯罪を告発した」と紹介。聯合ニュースは梁さんを「小説『血と骨』などで韓国でも名が知られた在日同胞2世」と伝えた。

 韓国南部の済州島は、梁さんの両親を含め大阪などを通じ渡日した人が多く、梁さんら日本で活躍する人々を「在日済州人」と呼ぶこともある。