大学生の娘が店長から「学生ならシフトたくさん入ってね」と言われているらしい…。いくら以上稼いだら「扶養」を外れますか?

AI要約

大学生がアルバイトを行う際の金額設定について紹介。

親の扶養内で働く場合の年収上限や1ヶ月の収入目標について解説。

時給ごとに必要な勤務時間を計算し、バイトのシフト申請の参考に。

大学生の娘が店長から「学生ならシフトたくさん入ってね」と言われているらしい…。いくら以上稼いだら「扶養」を外れますか?

大学生がアルバイトを行う場合、気になるのが稼ぐ金額です。学生であっても親の扶養でいる限り、年収を一定未満に抑えなければ扶養者の控除額が減ってしまったり、自分で社会保険料を支払ったりする必要があります。

そのため、親の扶養内でいるうちは、バイトでたくさん稼ぎたいと思っても金額の調整が必要でしょう。今回は大学生が扶養内でアルバイトを行う際の金額設定について紹介します。

大学生が親の扶養内で働く場合は「年収103万円」を基準にしましょう。

国税庁「タックスアンサー(よくある税の質問)No.1180扶養控除」によると、扶養親族に該当する人の範囲について、「年間の合計所得金額が48万円以下であること(給与のみの場合は給与収入が103万円以下)」とされています。

この金額を超えると親が受けている扶養控除がなくなってしまったり、社会保険料を自分で負担したりといったデメリットがあります。

■1ヶ月あたりでは8万5000円がライン

学生が扶養内で働く場合、基準となる年収は103万円です。1ヶ月に換算すると、おおよそ8万5000円となります。大学生への場合、授業時間や課題、テスト、研究などでアルバイトができる時間や期間に差があるものの、バイト代を1ヶ月あたり8万5000円に抑えることを前提にアルバイトのシフト申請を行いましょう。

■交通費や通勤手当は含まれない

1ヶ月あたりのバイト代8万5000円のなかにはバイト先から支給される交通費や通勤手当などは含まれないようです。そのため、手当を除いたものから103万円を算出していきましょう。

ここからは、何時間程度の勤務で月8万5000円になるのかを時給ごとに計算していきます。なお、バイト先によっては土日のみ時給がアップするといったケースもあるため注意が必要です。

■時給1100円の場合

時給1100円の場合は、おおよそ77時間働くと8万4700円になります。この時間内に収めると8万5000円以内で働けるでしょう。77時間の場合、週に19時間程度(ひと月4週と仮定した場合)となるため、平日に毎日入るのであれば、3時間から4時間程度が目安となります。

■時給1200円の場合

時給1200円の場合は70時間程度の勤務で8万4000円になります。70時間働くのであれば、週に17時間程度の勤務になるため、平日は3時間程度の勤務が目安となるでしょう。

■時給1500円の場合

時給1500円の場合、56時間程度の勤務で8万4000円となります。56時間になると働ける時間は、1週間あたり14時間と短めになります。土日に7時間勤務すると、平日は働けないでしょう。

店側からバイトに入ってほしいとお願いされても、時給が高い仕事の場合、入れる日数が制限されるでしょう。