レザーブーツが雨に濡れてしまったときの正しい対処法【ドライヤーはNG!?】

AI要約

雨で濡れた革靴を正しいお手入れ方法で綺麗に保つ方法を解説。

靴に水がかかった場合のNG処置と正しい手順を紹介。

雨で濡れた革靴をきちんと乾かし、保湿することで元通りの状態に戻す。

レザーブーツが雨に濡れてしまったときの正しい対処法【ドライヤーはNG!?】

皆さんこんにちは! バイクで日本一周靴磨き旅中の、シューシャイナー・いとです!

いよいよ梅雨の到来! バイクで走りたいのに雨で走れないこのもどかしさ…でも中には雨が降らない時間を狙って走りに出かける猛者もいるのでは?? はい、私もそのひとりです! そして先日、やっぱりやってしまいました…日本一周の移動中に突然の雨。

カッパを着て靴カバーもしたのですが、帰宅するとブーツはしっかり中まで濡れているではありませんか…。がっかりしてしまいそうですが、正しいお手入れ方法を知っていれば問題ありません! 今回は、びしょびしょに濡れてしまった革靴も綺麗に保てるメンテナンスを解説していきますっ。

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濡れたまま靴棚に放置

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土砂降りの中帰宅した後は一刻も早くお風呂に入って疲れを取りたい…分かります…。でも待って! 見なかったことにしてそのまま放置してしまうのは厳禁ですよ! 雨シミがくっきりと残ってしまうだけでなく、靴の内部に湿気がこもってカビが生えてしまいます。

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ドライヤーで乾かす

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よく耳にするこちらもじつはNG。ドライヤーの熱で革の繊維がギュッと縮まり、形が変形してしまいます。さらに急速に乾かした後の革はカッチカチになって、脱ぎ履きの際に足の通りも悪くなってしまう恐れが…!

NG例を読むと革が水に濡れると大変そう…と思ってしまうかもしれませんが、じつはとっても簡単! 実際に濡れてしまった私物のブーツを使って解説していきます。

少し見にくいですが、全体的に水がかかりよーく見るとつま先の飾り穴(パンチング)のまわりがうっすら滲んでしまっています。

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[1] まずは汚れを落とす

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最初に表面についた汚れを落としましょう。この時、靴用クリーナーを使うと古い靴クリームや泥汚れなども一気にスッキリ落とすことが出来ますよ! 使い古しのタオルやTシャツの切れ端などにクリーナーを染み込ませて汚れを拭き取ってみてください。

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[2] 靴全体をまんべんなく湿らせる

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ここがポイント! 雨で濡れた箇所を放置してしまうと、その部分だけ色が濃くなってしまうことがあります。濡れたタオルなどを固めに絞って、雨に濡れた場所だけではなくその境目や濡れていない場所まで全体をまんべんなく湿らせてみてください。部分的に色の差がないぐらい均一に出来ていればOKです!

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[3] 陰干し

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全体を濡らしたら、靴を陰干しします。中に新聞紙を入れるのも効果的です。ここで乾かす時のポイントは、ただ置くのではなく壁に立てかけるように置いてみること! そうすることで靴の底にも空気が通るようになり乾かす時間が短くなるんです!

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[4] クリームで保湿

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水で濡らしてから乾いた革というのは、ふだんよりも乾燥します! なので、しっかりと保湿していきたいです。半乾き~完全に乾いたぐらいの状態で、靴クリームを塗り込んで保湿していきましょう。ここからは通常の靴磨きと同じ工程です!

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[5] ブラッシング

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豚毛ブラシで靴全体をブラッシングしていきます。ブラシがけをすることでクリームの保湿成分が均一に革に入り込んでくれるので、しっかりと念入りに!

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[6] 仕上げ

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最後に乾いた布でから拭きして終了です! 雨シミにならずに元通りの姿になってくれました。しっかりと保湿してあるので、革も固くならずにしっとりと気持ちいい手触りです!