ラーメン官僚が太鼓判を押す、栃木県の本当に美味しいラーメン【3】

AI要約

栃木県のラーメンシーンについて紹介。県内の各エリアごとの特徴や代表的なラーメン店に触れた。

北部は「白河ラーメン」、佐野市は「佐野ラーメン」の宝庫である。宇都宮市、小山市、栃木市では多様なラーメン店が集結している。

記事では、「佐野ラーメン」の実力店である『青竹手打麺 餃子 岳乃屋』に焦点を当て、その魅力を詳しく紹介している。

ラーメン官僚が太鼓判を押す、栃木県の本当に美味しいラーメン【3】

 全国各地のラーメンシーンを余すところなくご紹介する本企画。今回は栃木県のラーメンシーンをとり上げたい。

 栃木県は、大きく5つのエリアに分けられる。那須、日光、県央、県東、県南だ。県庁所在地は県央にある宇都宮市で、北関東最大の都市として盤石の地位を確立している。県人口189万の約3割に及ぶ51万もの人口を抱える宇都宮市は新幹線の停車駅であり、2023年8月にはライトレール(「宇都宮ライトレール」)が開通。現在は、ライトレール沿いに新しい飲食店が続々開業するなど、ますます活況を呈している。

 そんな栃木県は、ラーメン的にも、実に“面白み”のある県だ。特筆すべき特徴をざっくりと述べれば、以下の4点が挙げられる。

1.那須エリアには、福島県のご当地麺「白河ラーメン」の実力店が数多く存在する。(「白河ラーメン」の総本山である福島県白河市と地理的に近接するため)

2.宇都宮等の県央エリアでは、ジャンルを問わず、多種多様なラーメンが提供されている。栃木県を代表する有名店の多くも、このエリアに集中する。

3.県南エリアの佐野市は、ご当地麺「佐野ラーメン」の総本山である。

4.小山市や栃木市でも、多様なラーメンが提供されている。県内外にその名を轟かせる話題店も、複数存在する。

 これら4点が、栃木県ラーメンシーンの概要だ。より端的に言えば、北部は「白河ラーメン」、佐野市は「佐野ラーメン」の宝庫であり、ご当地ラーメン成分は十分。宇都宮市、小山市、栃木市では、色んなタイプのラーメンを食べることができる環境が整っており、かつ、実力店の数も潤沢。これが、栃木のラーメンシーンの現在地だ。

 個人的には、県の南北に全国的な知名度を有するご当地麺「白河ラーメン」と「佐野ラーメン」の集積地を擁する点は、栃木県の大きな強みだと思う。私も、これまでに何十回となく同県を訪れ、「白河ラーメン」と「佐野ラーメン」に舌鼓を打ってきた。

 今回ご紹介するのは、佐野ラーメンの実力店『青竹手打麺 餃子 岳乃屋(がくのや)』。佐野市は、言わずと知れた「佐野ラーメン」のお膝元。「佐野ラーメン」を提供する店舗だけでも、老舗から新店に至るまで100軒を優に上回る。

 そのなかでも、『岳乃屋』の「ラーメン」は1、2を争う優良杯。「佐野ラーメン」の枠を超えて、広く「手打麺を用いた醤油ラーメン」というカテゴリーで捉えても、全国屈指の1杯だと考えて差し支えないだろう。さっそくその魅力をご紹介していこう。