「建築家探しは婚活に似てる!?」モデル矢野未希子、建築家と運命の出会い

AI要約

矢野未希子さんが初めて自分の家を建てることに挑戦する過程を記録。建築家選びについての慎重なアプローチや理想の家づくりに対する姿勢が語られる。

矢野さんは建築家選びをパートナー探しに例え、3回の面談を通じて相性や意思確認を重視している。自分の望みを受け入れ、アドバイスも提供してくれる理想の建築家を求めている。

家づくりはお互いの関係が長期にわたるため、慎重な決断と想像力が必要。矢野さんは建築家選びを人生のパートナー選びに匹敵する重要な選択と位置付けている。

「建築家探しは婚活に似てる!?」モデル矢野未希子、建築家と運命の出会い

 ファッションモデル・矢野未希子さん。「みっこ」の愛称で親しまれ、16歳のデビューから数々の雑誌の表紙を飾り、現在はYou TubeやSNSでも情報発信中。結婚11年目、37歳を迎えた彼女が、初めて「自分の家」を建てることに!  土地探し、建築家さんとの出会い、設計から施工工事…、理想の暮らしを形にするまでの奮闘の記録をお届けします。建築家を、大事な家づくりのパートナーとして考える矢野さん。慎重な候補者選びから、「この方だ!」と決めるに至ったエピソードを振り返ります。

 「建築家さんと理想の家をつくろう!」と心に決めた私。さっそく気になる建築事務所を検索してはアポイントを取り、直接会いに行きました。相談した建築家さんの数は10人にものぼります。

 パートナー選びに関して、よく「つきあうまでに、デートは3回」って聞きませんか? それと同じで、家づくりを共にする相手を見極めるため、気になる方とは必ず3回会うようにしていました。初対面、事務所で挨拶をして「こんな家にしたいんです」と伝えたときの印象。2回目、実際に土地に足を運んで、一緒に見てもらったときの反応。3回目、この先一緒に進んでいく、具体的な絵を描けるか……。

 どの方も気になるセンスの持ち主。だけど、あくまで私達と相性がいいかどうか? 長い時間、先を見据えて付き合っていけるのか? それは、1回のデートじゃわからない、デートを重ねて、3回目くらいで「未来を見据えたステップに進むかどうか」を決める。意思を確かめて結論を出さないと、相手にも失礼だし。――理想の建築家さんに出会うまでのプロセスは、今思うと、ほんと、婚活のパートナー探しのようでした(笑)。

 私には、譲れない好みや、大切にしたいテイストがあります。モデルとしてさまざまなクリエーションに携わってきた経験を通じて、ものづくりをするパートナーは慎重に決めたいと思ってきました。まず、私のやりたいことを受け止めてくれる人。私の望みを第一に優先して、実現に向けて考えてくれる人。そしてさらにプロの視点から頼もしいアドバイスをくれる人。そんな人と一緒に仕事をしたい。

 家づくりに関してもそれは全く同じ。「こんな家に住みたい」と伝えた時に、私達を主導に考えてくれて、そして百戦錬磨のプロとして想像を超えてくるようなアイデアを出してくれる建築家さんと出会いたい。センスももちろん大事ですが、さらに、長い時間を家づくりにかけるのだから、私達の理想とするバランスで関係性を保てる人でなければ。

 設計図をおこす、工事をする、建てる、というところだけでも1年以上かかる。そして、お互いの関係は、建てて終わりではありません。修繕して、リフォームも考えて、となると、10年20年を見越したお付き合いになります。だからこそ、私にとって建築家選びは、人生のパートナーを決めるくらいの慎重さと、想像力と、決断が必要でした。