セックスレス夫婦が夫婦間で話し合わない理由「妻・夫ともうセックスしなくていい」が男性の4割、女性の5割を占める

AI要約

既婚者マッチングサービス「ヒールメイト」が、20~50代の既婚者男女を対象にセックスレスの実態に関するアンケート調査を実施。話し合わずにレスが固定化する傾向があること、年代による夫婦間の性の考え方の違いなどが明らかになっている。

20代、30代、40代、50代ごとに夫婦のセックスレスに対する意識の違いが見られ、特に女性がセックスに対する意欲を失う傾向が顕著である。さらに年代別に話し合う意思やセックスをしない関係でよいと思う割合も明らかにされている。

調査には623人が参加し、結果は細かく分析されている。今後の夫婦関係や性に関する課題について示唆を与える結果となっている。

セックスレス夫婦が夫婦間で話し合わない理由「妻・夫ともうセックスしなくていい」が男性の4割、女性の5割を占める

既婚者マッチングサービス「ヒールメイト」を運営するレゾンデートルは、2023年10月から2024年2月にかけて、20~50代の既婚者男女を対象にセックスレスの実態に関するアンケート調査を実施。先日、第8報となる調査結果リポートが公開されたので、その概要をお伝えする。

まず、セックスレスの既婚者は妻や夫と「レス」について話し合ったことはあるのか聞いてきた。

結果は男性の66.6%、女性の75.9%がこれまで「話し合ったことがない」というものだった。

「話し合ったことがある」と回答したのは男性33.4%、女性24.1%のみで、レス当事者の大半が夫婦間でレスの問題に向き合えていないことがわかる。

気にしながらも話題にしないまま時が過ぎ、レスが固定化されたという形だろうか。話し合わなかった理由についても聞いているので、後半で紹介する。

さてある程度、年齢が高くなれば話し合わないのもわかるが、20代・30代はどうなのか。年代別に回答状況を見てみると、興味深い結果が示された。

20代の場合、話し合った夫婦の割合は高く、中でも男性が55.0%と女性より15ポイントも高くなっている。男性の方がレスを問題視している実態がありそうだ。出産後にレスとなり、男性側がセックスを再開したいと考えているケースも想像できる。

これに対して30代では、女性の方が38.8%と7ポイントも高く、男性より話し合いに積極的な様子が推察できて興味深い。

子どもが少し成長し、女性側はセックスを再開できる態勢が整ったにもかかわらず、20代の頃はレスを問題視していた男性側が「妻とセックスする気が乏しくなった」「働き盛り世代で仕事に疲れ、帰宅後にセックスをする気力なくなっている」などの状況が生まれているのかもしれない。

そして、さらに興味深いのは40代。男性は妻とのセックス再開に前向きになりるが、女性は一気にトーンダウンして、対応する気がなくなっている。「夫とはしたくない」女性が増加するようだ。

50代は男女とも低くなっているが、加齢による性欲の減退のほか、「性について話し合いにくい」という世代の特徴を反映しているかもしれない。

後編では、今後レス問題を夫婦で話し合うつもりがあるかどうかの年代別に聞いた回答、配偶者とはもうセックスしない関係でよいと思う人が女性で半数以上、男性でも40%いる結果などを紹介していく。

調査概要

調査タイトル/夫婦のセックスレスに関する実態調査 第8報

調査期間/2024年1月30日~2月3日

調査対象者/20~59歳の夫婦間レス当事者の男女623人(男性320人、女性303人)

※第1報の回答者4000人のうち「レス」と回答した人の中から無作為に623人を抽出

調査方法/インターネット(セルフ型アンケートツールFreeasyを利用)

エリア/全国

関連情報

https://raisondetre-inc.co.jp/

構成/清水眞希